約 2,552,039 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/279.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 お題 愛 開催期間 03/09/01~03/09/14 参加作品数 28 審査員 8人 本スレ 9の8-103 議論スレ 6の916-7の75 【チャンプ】 天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ(構造):9点 【準チャンプ】 愛の在り処(大木人):8点 シチューの底の手紙(ましゅう):8点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 10 私の愛する人 シオン - 11-12 見るべきものと見えないもの - - 14 愛は地球を救う - 1 15 混迷 - 4 16 脳内 ame 2 17-18 愛の在り処 大木人 8 19-20 蛆 なみなみお 3 21-23 天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ 構造 9 24 輪廻 - - 25 マックス・ボルナレーフ - 2 26 愛 - 4 28 虚夜逢夜 - 1 29-30 完璧な日 クロラ 3 31 宵闇 - - 32 詩人に関する二つの定理 - - 33 君が大好き - 4 34 心のまんなか - 1 35-37 科学者 - 6 39 愛地獄 - 2 40 愛レコード - 2 43 恋というはじまりについて - - 46 シチューの底の手紙 ましゅう 8 47 熱帯夜 - 1 50 多重構造 - 1 60 つっかえ棒 - - 62 ロックンロールララバイ - 2 63-65 若者よ、朝日をその胸に - - 67 愛だって? - 3 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. ミキ ◆MD76fFko5o Canopus ◆DYj1h.j3e. ◆PmUYNHN29Q 霧都 ◆SNOW/oy/Uw ame ◆yUHAxrOw2c うたた寝死人 ◆WvShSU0mOg 皮膚へタレ ◆.uQr7ysYjs 【採点レス】 72 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:03/09/10(水) 02 58 ID Md5mo7LB New!! 3点 17 :愛情の在り処 (1) :03/09/02 00 07 ID 3HRx 2点 15 :昏迷 :03/09/01 21 21 ID 7GrrU7sW 2点 40 :愛レコード :03/09/06 01 01 ID rU6nYG8f ?点 43 :恋というはじまりにて(審査除外投稿) :03/09/06 01 31 ID OE2SL9zk 1点 16 :「脳内」 :03/09/01 22 39 ID /+aPUKya 1点 67 :愛だって? :03/09/08 21 27 ID r2psPut0 81 名前:ミキ ◆MD76fFko5o [] 投稿日:03/09/13(土) 02 00 ID nQuS7yzW New!! 【2点】 21-23 天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ 【1点】 17-18 愛の在り処 19-20 蛆 29-30 完璧な日 34 心のまんなか 62 ロックンロールララバイ 84 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [age] 投稿日:03/09/13(土) 21 30 ID aSJ0ML7b New!! 3点 46 2点 21-23 26 1点 寸評のとおりでお願いします。 16 17-18 35-37 62 85 名前: ◆PmUYNHN29Q [] 投稿日:03/09/13(土) 22 14 ID vwEyWQ0o New!! 3点 21-23 「天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ」 2点 17-18 「愛の在り処」 29-30 「完璧な日」 46「シチューの底の手紙」 1点 26 「愛」 35-37「科学者」 39「愛地獄」 47「熱帯夜」 90 名前:霧都 ◆SNOW/oy/Uw [sage] 投稿日:03/09/13(土) 22 24 ID jAV+ZSlF New!! 2点 19-20 蛆 ○ 25 マックス・ボルナレーフ ○ 33 君が大好き ○ 46 シチューの底の手紙 ○ 1点 15 混迷 ○ 26 愛 ○ 28 虚夜逢夜 ○ 50 多重構造 ○ 87 愛だって? ○ 91 名前:霧都 ◆SNOW/oy/Uw [sage] 投稿日:03/09/13(土) 22 27 ID jAV+ZSlF New!! 89-90内 87ではなく、 67です。 すいません。(汗 92 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:03/09/13(土) 22 57 ID aSJ0ML7b New!! みなさん、おつかれー。 審査、追加。 39 1点 背負ったものの重さに。 93 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:03/09/13(土) 23 08 ID 3YdJTBMi New!! 2点 35-37 科学者 1点 67 愛だって? 17-18 愛の在り処 94 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:03/09/13(土) 23 30 ID 3YdJTBMi New!! 追加でごめんなさい。 2点 17-18 天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ 95 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:03/09/13(土) 23 31 ID 3YdJTBMi New!! あああ、ごめんなさい。 94のは 21-23です・・・。 96 名前:うたた寝死人 ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:03/09/13(土) 23 42 ID wmEkFaiJ New!! 2点 35-37 科学者 1点 14 愛は地球を救う 97 名前:皮膚へタレ ◆.uQr7ysYjs [sage] 投稿日:03/09/13(土) 23 43 ID oTgDaWho New!! 2点 33 君が大好き。 各1点 15 昏迷 46 シチューの底の手紙 作品 ■▲▼ 私の愛する人 10 名前:私の愛する人 [] 投稿日:03/09/01(月) 18 05 ID w606YJjt New!! 私の愛する人は私を愛する人 私を愛してくれる分だけ 私も愛してあげる 寂しい時はそばにいて話を聞いてあげる 言葉の無い夜はそっと寄り添っているわ あなたが他の誰かと夜を過ごしても 私の知らない夢を語ってもいいの 私の欲しい言葉はたった一つだけ 私を必要とすると言って欲しいのよ 寂しい時はそばにいて話を聞いて欲しい 言葉の無い夜はそっと寄り添っていてね 暗い夜明けの静黙にあなたを思うだけで 私きっと強くなれる きっとずっといつの日にも 私の愛する人は私を愛する人 私を愛してくれる人は どこに居るのかな ~~~~~~~~~~~~~~ *静黙=しじま 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 見るべきものと見えないもの 11 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/09/01(月) 18 26 ID iDfS8IeE New!! 幼きときはありふれすぎて感じず 大人になりはじめて感じた 遠くで愛を与えてくれる人たちは 今日も汗を流しながら文句をいいながら 仕事をして 自分たちの食事を貧しくしても 私に愛を送ってくれる それがお金だったり ものだったり 愛しあった二人の愛の結晶の赤ん坊だったり セックスだったりキスだったり アダムとイブには愛がなかったという学者がポカリと神様に金槌で 殺された夜に金髪の少年は好奇心と本能の狭間で 見たこともないマリファナを吸った気分 セックス お金で生まれたての小さい女の子を買ったある男は 神様にバシリとお尻を叩かれた そして精液を根こそぎ抜き取られた 12 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/09/01(月) 18 28 ID v8f0GQV0 New!! ロリコン お金 子供 愛 性的衝動 性欲 生きる 死ぬ 包容 混乱 侮辱 そして 原罪 そして 原罪 カートが X世代の罪を償ったように オレも許してやる レイプ犯も殺人者もロリコンも 静かに の話を聞いてやるし 時には一緒に で泣いてやるし 心から を許してやる そして愛してやる ただそれだけ それだけなんだ したいことは それだけなんだ そうなんだろ? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 愛は地球を救う 14 名前:愛は地球を救う [] 投稿日:03/09/01(月) 20 58 ID onwijf4M New!! とりあえず、愛している、と言ってみる 信じられないのも無理はないが でも、「一発やらせろ」と言うよりは お互い、嫌な気分にならないからね 愛は地球を救えた試しがあるか? 永遠に終わらなかった愛はあるか? それでも僕は、愛している、と言ってみる。 嘘だと思われても仕方ないが でも、性欲の対象だよ、と言うよりは、 かなり響きが良い言葉だからね だから、金を善意と言うのと同じ意味合いで 僕は君を、心の底から愛している 愛は地球を救えるよ 僕らの愛は終わらないよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 混迷 15 名前:昏迷 [] 投稿日:03/09/01(月) 21 21 ID 7GrrU7sW New!! いやらしく昂ぶって あのひとをおとない 口でやってくれ と 頼んだことがあった やってくれた おれは泣いてあやまった あれは先月のことだったか 今日もまたさんざんに おれは おお こんなことでは だめだだめだ ことが済んだあと 常よりていねいに後始末をした 横たわるあのひとが 顔に畳のあとをつけたまま やはりていねいに礼をいった うちのめされた 肝心なことを おれはなにも伝えていない しかしいまさらどの面さげて 言いたかった こわすためにつくっているみたいだ 痛みと希望がごちゃごちゃだ あいしている のだと 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 脳内 16 名前:「脳内」 [sage] 投稿日:03/09/01(月) 22 39 ID /+aPUKya New!! あ ナ う モ町 え 筆 請 わ らく がき スレ 振込 ん 綴 り か き 送迎 斜めから く け 蹴 気 袈 卦 こ 日曜日 10日過ぎ photograph 更新 ル 計算機 を 辞書 ね 手続 1280個 リサイクル Display 交信 転がし ↓ のり付け シ 上位 課かげ 3×3=9 視覚 照覧 開け 耳の ↑ 形 指に よって ユエ ない ス ある 保存する 傾き 修正 取り散らかす 収拾 も つ かない が 第 らやっ だった 二連 か て来る はず ト 今 Input される、 もう1つ 先の 文字が 自己愛 ゆえ。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 愛の在り処 17 名前:愛情の在り処 (1) [sage] 投稿日:03/09/02(火) 00 07 ID 3HRxAgXy New!! この世界では 猫が正しい羅針盤になる 家庭科室の匂い じわりと焼けたトタン屋根 放課後に生きる精霊たち 何を喋るべきだったんだろう 何をすべきだったんだろう いくつもの可能性の糸が僕を絡め獲る 渡り廊下の慟哭 下駄箱の黄昏 声を持たぬものたちの憐憫 18 名前:愛情の在り処 (2) [sage] 投稿日:03/09/02(火) 00 08 ID 3HRxAgXy New!! 猫が静かに僕のお腹の上を跨いで云う 「君が悪いんじゃない」 そう 僕が悪いんじゃない じゃあ何が間違っていたんだ? 愛情は昇華されずに留まりつづける 僕は猫となってそこにいる あの瞬間を静かに横切っていく 猫となって俯瞰するいくつもの可能性 昇華されることの無い愛情 目的の無いバットスイング 「孤独なのかい」と猫が訊く 「それならいっそ本当に猫になればいい」 構わないさ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 蛆 19 名前:蛆 [] 投稿日:03/09/03(水) 01 03 ID yBAhTVOq New!! 蛆が湧く 湯水のように 狐の死体を見た 体中を蛆が跳ねていた 頬の穴の暗闇は白く覆われていた 骨まで沁みる ギラつく太陽 もう水分なんてないのに 蛆はぴちぴちと生れ落ちて 狐の体を這っている--- この前、原爆映画を観た 人間にも蛆が湧くと知った 被爆した母の横に まだあどけない少年が寄り添い ピンでそっと取り除いても ケロイドから白い蛆がぷつぷつと まるでひまわりの種子のように 無数に落ちていた 僕の心臓も 僕の脳みそも すべて蛆でできている 死んだ人間は 無数の蛆に なって 踊る 目がしばしばしてきて 擦ると 眼球を動かしたとき 胸の中で 虫が蠢いているのがわかった 僕も君も蛆で できていると 僕は悟った 悲しいことだが その豊潤な胸も 眩いばかりの二の腕も よく張られた弦のようにしなやかな足首も 蛆になる 20 名前:蛆 [] 投稿日:03/09/03(水) 01 04 ID yBAhTVOq New!! しかし、たとえ君が蛆でできていようとも 僕は君が好きだ 愛している 君が死んで (いつか必ず死ぬだろう) 蛆になったら 僕は君を食べようと思う 黄金の皿に輝くばかりの蛆を乗せて 食べようと思う 蛆の舌触りに じゅると潰れた舌触りに 君を感じながら ただただ湯水のごとく湧き上がる君を 食べようと思う 口一杯に蛆を詰め込んで 僕は 幸せだろう 蜂蜜よりも崇高な味がするだろう 愛してる 君も僕の蛆を食べてくれると言った 僕は君のその言葉を待っていた 均衡を保ったまま このまま ずっと 愛し合おう 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ 21 名前:天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ(1) [sage] 投稿日:03/09/03(水) 01 56 ID ITaRT66W New!! 天使は、赤く踏み固められた 砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ 僕がいま聞いているそれは 多分誰も聞いたことがないけど きっと鼻歌をいくつかものすごい圧縮や 開放をくりかえせば 音がこわれていって 成分が溢れ出すもの 1cmも、50mmもない その地平線の中には 虹もあるし、太陽もある そうしてどうしようもなく 誰か "対象はどうでもいい" を抱きしめたくなるような 感情もあるから 僕たちはそれを 飲み込んでしまおうか、 とつぶやく 目はうつろになって どうしようもなく、欲しい 22 名前:天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ(2) [sage] 投稿日:03/09/03(水) 01 57 ID ITaRT66W New!! お金じゃないんだ 意味とか関係なくって 冷たくって重くって ざらざらして気持ちが悪い それでも大事なものだから 持ってる 父さん、とか母さん、とかって ちょっとした概念にすぎないけど それでも、聞いたり さわったりするだけなら 暖かったり、 いいかもしれない 途端に僕たちは、 原色の おそらくは色盲を判別するための 色覚表に混じって踊り始めた 重い体をひきずりながら たったひとつの事柄を いずれ、すっきりと 昨日やったような 退屈な工場の作業やら 営業廻りやらを どうしようもない 郷愁のように感じて つまり、ぼくたちは瞬間的に 五十歳も老けてしまった 23 名前:天使は赤く踏み固められた砂の中に埋もれながら歌を口ずさんだ(3) [] 投稿日:03/09/03(水) 01 59 ID ITaRT66W New!! いずれ、離れて 家に帰るよぼくは。 これが、保険なんだ。 だけど 契約用紙をわたされたら また飲み込んで ぼくたちの躍る心は ガシガシと尖ったスパイクで あの、天使が埋もれた砂を 数ミリ四方に突き固めた。 うたはすっかり壊れて 聞こえなくなって それでも分子みたいに あちこちに残骸が飛び交って いつまでも一緒にいよう、と思うほどに 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 輪廻 24 名前:輪廻 [] 投稿日:03/09/03(水) 02 36 ID Kfc3fkmQ New!! 父は子の為にと思い時に手をあげる 母は子の為にと思い時に罵る 愛が故の暴力、愛が故の罵声 曲がらず育てよ、強く生きろよと願いを込めて 時が経ち、その事に気づけど親は無し 『愛が故に…愛が故に…』と心でかみ締め涙を流す 子は親に成っていた 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/rzp108/pages/15.html
パソコンで動きます。 右上の【click to edit】ボタンを押すと表に書き込めるようになり計算できます。 左上の【フルスクリーンモード】では編集できません。 左上のメニューからエクセル等でダウンロードできます。ダウンロード後の再配布は禁止です。 ダウンロードした際は使い易くするための改変は構いませんが、制作者の名前を消す等悪意ある改変をしてからの転載等はしないようお願いします。 当たり前ですが、他国の方には秘密です。 何かありましたら制作者の【うにすぱ】までご連絡を。 ■確実に返事がくるとは限りませんが一言残してくださるとうれしいです 名前 コメント 剣士シリーズの報酬アイテムとパーティシリーズ追加しました。死ぬほどねむい。 -- うにすぱ〜 (2010-11-02 14 02 44) 剣士シリーズ追加しました。 -- うにすぱ (2010-10-16 18 33 20) 剣士シリーズ更新中です -- うにすぱ (2010-10-16 14 26 29) ttp //www.au.kddi.com/document_viewer/index.html 携帯でエクセルが見れる、いじれるらしいです。しかし有料orz 携帯で計算したい!という方で有料でもいいのよ、という方は試してみてはいかがでしょうか -- うにすぱ (2010-09-25 23 57 13) 葡萄コンプアイテムをロマネスクに名前修正です。一万軍力おいしいれす(*´∀`) -- うにすぱ (2010-09-25 23 34 28) 更新いたしました。情報ありがとうございました! -- うにすぱ (2010-09-23 05 36 32) わわわフラムさんありがとうございます!データ使わせてもらいますね〜! -- うにすぱ (2010-09-23 03 48 56) 黄金のゴブレット:レア3 ガーネットスタッフ:レア4 悲劇のドレス:レア4 怪しい偶像:レア5 です。全部つかったので軍力はわかりません(涙 -- フラム (2010-09-23 02 17 49) イベント海賊の秘宝 エメラルドソード:レア2 ジュエルクラウン:レア2 涙のダイアモンドリング:レア2 セイレーンのネックレス:レア3 -- フラム (2010-09-23 02 16 11) そのうち他国への漏洩対策で何かするかもですが、とりあえず設置どーん -- うにすぱ (2010-09-22 09 34 05) ■合計 - ■今日 - ■昨日 -
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/89.html
ページ:1 2 3 お題 祭 開催期間 2006/02/20~2006/03/02 参加作品数 20 審査員 5人 本スレ 16の264-319? 議論スレ 12の843-904? 【チャンプ】 春祭り(リーフレイン):3点 【準チャンプ】 祭の夜(ギムレット):2点 化身(メタリック竹輪〔Remodeling〕):2点 まつりのあと(図書館飛蝗):2点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 266 祭囃子 - - 267 クリスマス - - 268,270-271 神に選ばれなかった僕と同じ同類達へ - 1 273 火祭~ひとときの情熱~ - - 274 皿 んなこたーない 1 275 9月11日の夜 - - 276-277 水のむこう はと 1 278-280 祭りの宴 ミミン - 281-283 祭の夜 ギムレット 2 284 春夏秋冬 一生祭り - - 285 化身 メタリック竹輪〔Remodeling〕 2 288 まつりのあと 図書館飛蝗 2 289-290 秋空 あぶく - 291-292 川越祭り ねむい - 293 春祭り リーフレイン 3 294 祭りの温度 し - 295 雪祭り ◆Wani6uvhK. - 296-297 水と平和 - - 298-300 2005/02/13 ◆jipx.wAXvs - 301 祭:Fetes Canopus 1 【審査員】 Canopus ◆DYj1h.j3e. 玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo 葉土 ◆Rain/1Ex.w あぶく ◆OPBYKkBBNQ 【採点レス】 307 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/03/02(木) 01 29 11 ID mdbwsmeN 274 皿 285 化身 293 春祭り に1点づつ。 309 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02 04 10 ID tcFsSSmX ↓玉こんチョイス↓ 281「祭りの夜」 285「化身」 293「春祭り」 312 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/02(木) 06 51 01 ID UG/4B77S 1点 288 まつりのあと 293 春祭り 268 270 神に選ばれなかった僕と同じ同類達へ 315 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20 43 16 ID wEjHcQmU 採点 281 祭りの夜 288 まつりのあと 301 「祭り:Fetes」 に1点づつ。 316 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2006/03/02(木) 22 12 32 ID 3wfOyMRp 276水のむこう:一点 作品 ■▲▼ 祭囃子 縺れるが華 266 名前:祭囃子[(これは投稿作品です)] 投稿日:2006/02/20(月) 23 09 12 ID i2lLKxw3 【コメント】 305 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/02/28(火) 23 54 17 ID hkVQG55Y 266 青森とか、ねぶた祭りの時に出来た子が多いんで、誕生日が似通って いるとか。祭は昔は、男女の睦み事にも使われたんで、ぼくはその方面の縺れ を連想した。 310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02 06 24 ID tcFsSSmX 266 「祭囃子」 飲むほどに舞うが如し 843 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 01 54 26 ID YSOlX39U 266 祭囃子 洒落た感じがしましたがぱっと見、タイトルと本文の字数が3、5文字と差がない分平坦になってしまった。 祭りの妖しさが醸されていたならよりよかった。 868 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20 19 40 ID wEjHcQmU 266 祭囃子 一言居士 のような一行ですなあ。意味がとりにくい。 踊る阿呆に見る阿呆、同じあほなら・・・とほぼ一緒かなっと感じた。 ■▲▼ クリスマス クリスマスには 半被が似合う 神輿をかついで 練り歩け あ、ソレ♪Happy Happy X’Mas! あ、ソレ♪Happy Happy X’Mas! いくぜぇ!! 今宵は男の祭り きりり 褌引き締めて あ、ソレ♪Happy Happy X’Mas! あ、ソレ♪Happy Happy X’Mas! 267 名前:クリスマス[sage] 投稿日:2006/02/20(月) 23 21 26 ID hd/Hjceb 【コメント】 305 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/02/28(火) 23 54 17 ID hkVQG55Y 267 クリスマスをX’Masと書くのは誤りである、とトリビアで確かやって たなあ…。ネタ的には単純で、笑いまでは持ってけなかったです。 310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02 06 24 ID tcFsSSmX 267 「クリスマス」 赤い褌の男たち。神輿は金色に輝くソリ。鼻を真っ赤にさせながら男たちを囃し立てるトナカイ。 843 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 01 54 26 ID YSOlX39U 267 クリスマス 違和感を楽しむべきだが、安直すぎたかも。 輿にキリスト。イメージにすると世の中なんて結局祭りならなんでもごちゃまぜでいいじゃん、てな具合の風潮のとらえ方とも見て取れる。 この祭りはどちらかといえば男性的な感じはせず、女性的発想だなと感じるのは何故だろう。私ならクリスマスには盆踊りを合わせる。笑 868 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20 19 40 ID wEjHcQmU 267 クリスマス 奇想の妙。このミスマッチなリズムは酔いそうだった。 904 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/03/09(木) 21 38 50 ID 75LYyaAg クリスマス書きました。遅れましてすみません。落ち込んでいたので、あんな 変なものをかいてしまいました。選者の皆様ありがとうございました。 ■▲▼ 神に選ばれなかった僕と同じ同類達へ いつだって、そうだった、彼ら、彼女らは、いつだって、そうだった、 僕らが安易にセンチメンタリズムや卑猥性を楽しんでいる頃、そして 僕らが、それらを描くに当たって、犠牲にしてきたもの、誰かの空腹や、 どこかで鳴り響く銃声、僕らの詩は、誰にも届かない、そして未だ持って、 誰かに届いたためしがない、なのに、僕らは分かったふりをして、髪を梳く、 僕らは、青で、繋がれているだけだったのだ、あの青は、海の色を反映して いるわけじゃない、どこまでいっても、語り合えない僕らの、断絶を表して、 そして、赤く染まるのは、誰かの叫びや、悲鳴を、夜は、いつだって、朝を前提 として、慰めあえるような、分かり合えるような絶望や悲劇しか描けないのならば、 詩人なんてやめちまえと、僕は昨日、知人に言った、友人は泣いたが、夕焼けは 青にはならなかった、世界は美しいね、どこがだ、テクストの中では、30年前の銃声 が未だに響き渡って、中原中也は未だに嘘泣きをやめようとしないじゃないか、 赤い靴の話を知っているかい、詩人はまさに、赤い靴の話で物語られる少女そのものだ、 僕らは、今すぐにでも、才能がないのならば詩を書くことをやめるべきだ、 神に選ばれた者でないと知った日に、僕は、神を恨んだが、 同時に、僕の前ではもう夕焼けの茜色も、晴れ渡った青空も、 すべてのあらゆるものが、もがき苦しむさまを、克明に胸に刻む以外の それは慰めあえるなんていう安っぽい次元ではなくて、 ただただ立ちつくす以外の選択を拒む刹那のなかで 永遠という終わりのない終わりが、僕らの目を覆い隠し、しまいには、口すらも塞ぐ時、 言い知れぬ誰かの恐怖に怯えた顔や、幸せに微笑んだ醜い顔が、すべて、消えてなくなるまで 誰かと愛し合った記憶すらも、すべて消えうせるように、願う どこかの欲求不満のばばあとかじじいが詩を書き始めたらそいつらに首のへし折れた赤子をつきつけて もしも青臭い馬鹿が悲劇のヒロイン気取りで僕のちょっぴり甘酸っぱい憂鬱でも歌うようなら そいつに首吊り自殺した年配者の死体をつきつけて 世界に向かって、彼ら、彼女らを投げ返し、それでもなお、空の青が美しいとでもいえるのならば、 僕はそいつらに銃口をつきつけて いつだってそうだった、始まりはいつだってそうだった、彼ら、彼女らはいつだってそうだった、 268,270-271 名前:神に選ばれなかった僕と同じ同類達へ[] 投稿日:2006/02/21(火) 19 20 12 ID nxRUrp0G 【コメント】 305 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/02/28(火) 23 54 17 ID hkVQG55Y 268 270 詩で世界が救えるのか、世界を変えることができるのか。詩が ことばが世界の実像を描くことができるのか。あのネルーダでさえ。そんな事 を考えた。いい叫びだと思う。文の綻びが大きくて、抵抗はあるね。 310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02 06 24 ID tcFsSSmX 268 「神に選ばれなかった僕と同じ同類達へ」 救われない思い。閉鎖された空間。鏡に向かって叫ぶ「僕」。 846 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 06 46 29 ID YSOlX39U 268ー269 神に選ばれなかった僕と同じ同類達へ 前回(投稿者さん同じと思う)の続編みたいだと感じた、コアにある主張が同じだから。 で、「自分祭り」も有りと思っている私はこの作品は非常に好きだ。 主張がこれでもか状態。 「祭」ってお題を見て表皮を書こうと思えなかった(そんな気もさらさらない) 臍曲りな私なのだけど、自分の内在する物事の掴みを主張、祭りとする表現はちょいと遠慮してしまった(書き疲れのせい)。 読んでいてメリハリが効いていて良い。 共感とはむしろ逆な感想なのだけど、共感して欲しくて媚びがある主張ではないところが良いと思う。 ここが良点。 ただ、テクストの中の解釈については個々差があるように思う。 こうしてこの作品にも当てはまるものなのだけれど、(書き始まったらもう止まらない所まで語ってしまいそうだから簡略する) 表現物についての一考え方なのだけれど、表現されたものは既に「過去」と化すものであり、 表現を行なった者は表現の産物としての作品に今を最大限にぶつけながら作品を生み出す。 テクストに限らず、絵画、建築造形、書物、作者の思考と情熱と現在の環境が何より反映を及ぼす 純粋なる表現とはの話になってしまうので、 ここでは作品本文に出てくる「テクスト」の中についてに限定してしまう。 847 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 06 49 10 ID YSOlX39U (続き) その時世、その瞬間に嘘偽りがないほど(表現する人物の表現欲求と意志に) 作品が完成した次の瞬間偽りになるケースもあるんだし逆に実になるケースも。 生きているから不変なものなんてない主観の中に。 相対するは、ある自分と今の自分。 心境やもののとらえ方の変化、人がそもそも外界の刺激や情報を絶えず取り入れているのを意識しなくても死ぬまで続けるから。 歴然としたこの差異に主張のコアになる部分は変わらなくても本人がもっとも驚き、悩める部分でもあると思う。 『テクスト発生、吐き出し後、作者にとってその時の「今」は過去になり今作品の中には作者はいないのだ』 しかし、その瞬間は確かに今であったはずでそこに私という表現を仕掛けた者が妥協せずいたわけならば、 完成度が高けりゃ高い程、時間を経て第三者から見れば嘘らしき真実、真実じみた嘘でもあり、 理解より感情や感覚の推移の断片をいきなり見せられたような気分になるに違いない。 作品としてある対象を見つめ実現した者は、その産物を第三者がどう受け取り何を感じるかなどお構いなし。 そのへんを考えだすと、テクストや作品への解釈や理解をする上で必要なのは、ある過程としての一片としてのとらえ方。 長々書いたが、解釈や見方というのは基本自分でとことん練りだし叩きだしたほうが良いということがわかった。 (まだまだ続く) 848 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 06 51 27 ID YSOlX39U (まだまだ続くの続き) >テクストの中では、30年前の銃声が未だに響き渡って、 >中原中也は未だに嘘泣きをやめようとしないじゃないか、 テクストの中に生きている彼はその時の真実(自分の主観に忠実)を記していたのなら 永遠にその作品の中で嘘泣きを続けるだろう しかし、本人を具に観察しえたりしても他人の事は一生かかっても親密な恋人でも分からないもんだ 本人にしか分からないもんだそして本人さえも分からない過去でその瞬間の断片であり全て >赤い靴の話を知っているかい、詩人はまさに、赤い靴の話で物語られる少女そのものだ、 この部分よい突き付け方をしている 赤い靴。隠喩の解釈からして詩人の魂はと限定するのか、物語られる歴史の背景と少女の行く末に対して(存在)を、なのかとか気になった。 >僕らは、今すぐにでも、才能がないのならば詩を書くことをやめるべきだ、 この主張を突き付けられても書くことを止められぬ そういった人種はきっと没するまで書き続ける不動の何かを持つ者なのかもわからないね 何を言われようが書く そのスピリットを考えさせる、ちょっとした祭りより思考の祭り的な作品であったよ ○自己主張の強さは嫌われがちかもわからないが、私は主張の強いもんが好きだ。配点対象に考えておる。 (俺 書きすぎ!ほっとくといくらでも書きそうな勢いでも自粛) 868 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20 19 40 ID wEjHcQmU 268 神に選ばれなかった僕と同じ同類たちへ 竹輪氏が表現とその鑑賞について書いてくださったので、 神に選ばれなかった者が書くことについて。 「書いていい。 書きなはれ。」 詩は誰にも届かなくても構わないのだ。 誰かに届くことがあればそれは望外の奇跡であるだけのことだと自分は思う。 熱い訴えが気持ちよかった。 【得点】 1点 メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo:1点 ■▲▼ 火祭~ひとときの情熱~ あなたをいつも 見失うのよ 私の中に 見つからなくて 指先からめ 手を繋いでも 蝶々のように 消える気がする 華は空蝉 いずれは散ると 囁く風が 頬を叩いた 祭囃子に 心さらわれ 叫ぶ愛さえ 闇へと滲む 舞い落ちる火に 焦らされて 燃える唇 重ねあわせる 光にすがる 祈りの訳は 陰に飲まれる 怖さねきっと 待っているほど 強くはなくて 時で気持ちを 縛りつけたい 浴衣の子ども 風車吹く 愛の抜け殻 からから回る 祭囃子に 心流され ひとときあなた 感じていたい 舞い落ちる火に 包まれていく 熱さに命 溶け合えば良い 273 名前:火祭~ひとときの情熱~[sage] 投稿日:2006/02/22(水) 23 52 20 ID Dq80RNWO 【コメント】 305 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/02/28(火) 23 54 17 ID hkVQG55Y 273 舞台設定、ことば遣い、ともに演歌的な古風な線を狙ったんだろう。 巧く描写できているとは思います。激しい描写だけに、ハートをズドン、と撃 ち抜くようなファクターがほしい。 310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02 06 24 ID tcFsSSmX 273 「火祭~ひとときの情熱~」 中森明菜演歌風。愛情を越えた憎悪。 849 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 06 53 43 ID YSOlX39U 273 火祭~ひとときの情熱~ 火が燃える瞬間のようなほんっと一時の情熱だと感じた けど一時ぐわーっと燃え上がるにしてはどこか冷静に取れてしまった 恋祭りだからか? 愛祭りっての考えたけど愛って言葉なんてダイレクトに祭りにつなげると似合わない言葉なんだろうと発見してしまった。 「愛は血祭り」これならしっくりくる。 脱線してしまった。どこか火祭りと題しながら、不安がちらほら見えるからゴウゴウ燃え盛る感じかしないんだ。 実に行の部分だけを見ると熱いのだけれど、全体で見ると不安が駆り立てる情熱になってる。 うまくいきますように。 そう祈りたくなる祭りでありました。 868 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20 19 40 ID wEjHcQmU 273 火祭~ひとときの情熱~ 演歌みたいな音調があって、どことなく古風なものを感じた。 思うに、祭のリズムを使ったからなんだと思う。 作者の本来の感性はもっと現代的なところにある気がする。 ■▲▼ 皿 収穫祭の朝 食卓に並べられた数枚の皿 それは三つの大洋に浮かぶ 磨き上げられた数枚のフォルム 昨日までの悲しみと新しい日付けのさようなら これは光沢ある純白の皿 聖者が憎悪のフォークを突き刺せば 支配者の手から失意のナイフが滑り落ちる これは光沢ある純白の皿 46億年分の数少ない実りをのせた 光沢ある純白の皿 これは是非とも床に叩き落とすべきだ 破片の上に朝日が流れて 美しい反射を見せるだろう パンのため、愛のため あるいは眩しい未来のために まずはこの皿を君は割れ! そうだ これは是非とも床に叩き落とすべきだ! 274 名前:皿[sage] 投稿日:2006/02/23(木) 02 09 33 ID eN/4wEyP 【コメント】 305 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/02/28(火) 23 54 17 ID hkVQG55Y 274 皿を大陸に見立てて、それを見ているのはやっぱり神々なんだろう。 「収穫祭」だから仕方ないところかもしれないけど、視点や描写がどことなく 西洋チックで、そこがこの詩を古めかしくしているのかもしれない。 310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02 06 24 ID tcFsSSmX 274 「皿」 催眠術。自己暗示。最後の晩餐。窓からさす朝日は絵に描いた太陽。 853 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 20 08 43 ID YSOlX39U 274 皿 一見器祭りなのだが、結局皿を割れという破壊祭り。46億年の少ない実り、言い回しが面白い。 基本、面白い路線の内容ではないのだけれど、言い回し、文の調子、語句の並びが面白かった。 新世紀(新生器)を作ろうか! そんな掛け声と、収穫の果実、パンやら食事と共に立ち上がるイメージが余韻に走った。 これも発想の加減が良い。 強引な祭りの神が司る世界観でもある。歴史とは独裁から発生し皿を形成し実りをもたらしたのかい。 いいや、皿が全部知っているはずだ、割れた破片を煎じて飲むしかなかろうか。 すまねー脱線した。 面白い発想だっ。 868 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20 19 40 ID wEjHcQmU 274 皿 収穫祭 白い西洋皿のイメージにヨーロッパ風味があって美しい。 神々の食卓に並ぶ皿は大陸を模し、地球誕生以来の実りを載せて並ぶ。 破滅への志向が潔い。言葉の流れも淡々とした口調で、比喩の選択もセンスがいいと思う。 自分が割るのじゃあなく犯罪教唆しているところがかなり悪質なものがあるといえる。 光沢のある純白の皿 という表現に、少々違和感がある。純白なんだろうか?光沢があるんだろうか? 更に言えば、なにかのってたら、白く見えないのじゃないだろうか? そんなことを考えながら読んでいた。 896 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/03/04(土) 18 19 42 ID TlUCw3ju 「皿」書きました 韻を踏むためだけに書きはじめたはずなのに 冒頭の数行で断念してしまって、書き終えた後はかなり切なかったです 内容はなんてことないけど さぁ、食事だ、と思わせて いきなり皿を割りはじめるって情景が不意に頭に浮かんできて それが我ながら何かおかしくて、使えそうだなと温めていたネタでした 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 9月11日の夜 私は一人で部屋にこもって音楽を聴いていた すると、普段は私に声をかけてすらくれない母が嬉々とした声で叫んだ 「ちょっと!すごいわよ!」 何の事かと思った いつもなら居心地悪くて3分といられない居間に私は向かった そこには母の他に父と妹もいた テレビの映像にはビルに衝突した旅客機が一台 煙をあげているのが映っていた 「すごい事故だね」 誰が言ったかわからないがそんな声が聞こえた するとなんと同じように旅客機がもう一つのビルに衝突した こんな事故ってあるんだろうか? 部屋の中が静まりかえった 普段は居間に3分といない私と母、父、妹 みんなそれぞれ一台ずつ自分のテレビを持っている なのにこの時は同じ場所で同じ光景をながめていた 不自然な光景を不自然な状態で不自然な程同じ感想を持った 「怖い」 275 名前:9月11日の夜[sage] 投稿日:2006/02/23(木) 12 58 26 ID g2py8lmL 【コメント】 305 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/02/28(火) 23 54 17 ID hkVQG55Y 275 この作品のいちばんの観どころは、「ばらばらの家族がこの瞬間ひと つになっている」ということだと思う。テロの描写よりもそちらの方に力点を 意識的に置いてみてはどうだろう。 310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02 06 24 ID tcFsSSmX 275 「9月11日の夜」 複雑に交差する殺された感情。声にならない叫び。 853 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 20 08 43 ID YSOlX39U 275 9月11日の夜 奇妙な一致。 人間は災いに対して危機を察知する能力がある、と言い切る体験者は多いことだろう。 精神ってやっぱりどこかで繋がってんだと思っている。けれど、テレビの中の話だ。 実際自分や家族にはなんら関係の無い事故に見えるが、 同じ瞬間を偶然に家族や親しい仲間で目撃する程ショッキングな事はない。 この不自然。 偶然だと思うか思わないかで、この作品が持っている恐さそのものを感じる度合いがかわってくるんだよね。 テレビは家族それぞれ所有しているというのはめずらしい事ではない。 いつもなら別々に別々のチャンネルを見ていてもおかしくないが、母に呼ばれて家族で一台のテレビを眺める。 そこでまた惨事が巻き起こる。 テレビの中であってもその瞬間を見るという共有した時間において。 なんたる集約だろうか。恐怖もさながら、多々日常で大なりしょうなり事実や惨事は違えど巻き起こる同一空間において、更に恐怖が増すのは理由がある。 そこに祭りの高揚感と同種のものが潜んでいる。 「祭(まつり)を 祭(まち)」 そう読ませる事で発展させた作品でもあるのかと興味深く読んだ。 869 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20 20 18 ID wEjHcQmU 275 9月11日の夜 この詩で使われる「怖い」という言葉は、精密に効果を計算された台詞であって、 この一言で詩が結実するキーになっている。 >不自然な光景を不自然な状態で不自然な程同じ感想を持った この一行がこの詩のテーマであり、そのテーマを成立させた言葉が「怖い」だといえる。 (既に落ち着いてしまっている議論を蒸し返すようで申し訳ない。が、こういう用法を否定してしまうのは 作者にとって、これから大きな足かせになると思うのであえて言及しておきます。ちなみに、問題になっていた 感情表現云々の話はこの詩を頭において発言されたものとは自分は思っていませんでした。) あの事件そのものも イスラム原理主義テロリストによる壮大な祭であり、 その事件を見つめる家族もまた、一個の祭に期せずして放り込まれていた。ということだろうと思う。 祭を心理的に捉えた良い詩だった。 ただ、題材が今となっては陳腐化してしまっていて、微妙に扱いにくい。あ、またかっという感想を つい抱いてしまうところが、難しいとこだと思う。(決して陳腐化させてしまっていい事件ではないのだ けれど、どうも正直なとこ私は飽きっぽいのかもしれない) 889 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/03/04(土) 01 58 01 ID f5X/CJMJ ということで、特別に 275に寸評。 一人部屋で聴いていた音楽は無論ミスチルかアジカンあたりだと、俺は睨んで、 このこわっぱが、と鼻息荒く、俺のサイケコレクションの中から、カンボジアロックを チョイスしようとしたが、なんのその、ビル破壊で、ぶっとんだとさ。という冗談はさておき。 この作品で重要なのは、音である。音楽、母親の声、そして、ビルに突撃する音と、 逃げ惑う人たちの声、前者と後者の音は、メディアまたはTVというものによって断絶 している。片方の音は、一般的な家庭生活に出される音だが、もう片方は、まさに、悲惨な 光景または、悲劇とも呼べる状況下で、だされる音だ。つまり、前者の声は、後者の声と断絶 を象徴し、それは、両者の生活または状況そのものの断絶へと直結していく。 "部屋の中が静まり返った"とあるが、ここで、祭りの音について考えてみよう。 祭りとは儀礼で、祭りには戦いのドラムというリズムもある。現にアフリカなんかの民族は、 民族間の争いの前や、狩の前に、戦いのリズムを刻む、もしくは、癒しのリズムも当然存在 するし、日本で言う祭りのリズムはまさに、集団的高揚感をもたらすものだ、それは漠然として 一体感を感じさせる。私には、テロの映像から聞こえる音は、まさに戦いのドラムであり、見ている 側の家族の談話や会話は、家族の一体感そのものに聞える。しかし、祭りは、終わりを告げるものだ。 祭りの終わりは、いつも寂しい。それは、争いの終わりも同じだ。打ち捨てられたゴミや空き缶、 死体、瓦礫など、人々は、一種の高揚感ともなった後、すぎに、散々し、個人の生活に埋没する。 故に、祭りとは、悲劇であると同時に、喜劇的でもあるのだ。 897 名前:275[sage] 投稿日:2006/03/04(土) 20 33 47 ID nChx4a3C 「9月11日の夜」を書いた275です。 (HNはまだありません。詩板に来て今日で10日ぐらいなんです。) 皆さんの寸評とても参考になりました。ありがとうございます。 あと、私こそ「後の祭」を演出・出演してしまいました。本当に恥ずかしいです。 みなさんのアドバイスのようにこれからは自分の作品を愛してあげて、 自分の書くパワーを信じて頑張って書いて、投稿していこうと思います。 図書館飛蝗さん、丁寧にありがとうございます。お互い水にながしましょう。 皆さん、ありがとうございました。 そして優勝したリーフレインさんおめでとうございます。 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/616.html
前へ ← 1 2 作品 ■▲▼ 竹輪の食べ方 あなたは私の箸の持ち方を酷い言葉で罵る 育ちが悪いのだ 親の顔が見てみたい ゆとり教育の賜物だねと 皮肉を用いたりもする あなたは私の鼻のすすり方を酷い言葉で罵る ゴリラみたいだ デリカシーが無い ゆとり教育の賜物だねと 皮肉を用いたりもする あなたは私の浮気性を酷い言葉で罵る センスが悪いのだ 相手の顔が見てみたい ゆとり教育の賜物だねと 皮肉を用いたりもする こうして罵倒されて 何も言い返せなくなって すぐにぐずってしまう私に出来る 唯一の逆襲の手段 でも私が本気にならずに 結局あなたに戻ってきてしまうのは あなたが可愛くて仕方がないんだ やけ酒を片手に時々口にする つまみのつもりであろう逆の小指に嵌まった竹輪で 私を差しちゃうあなたの純粋さも 矛盾も 425 名前:竹輪の食べ方[] 投稿日:2007/03/02(金) 23 33 44 ID I8Umw9oV 【コメント】 439 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/04(日) 22 38 36 ID X/a7Lw3u 425 「竹輪の食べ方」 竹輪を指に差して食べる“あなた”の無邪気さが引き立って“私”のろくでなしさ加減がお惚気に 感じ取れてしまう読後が不思議と思います ああ 性悪であると罵られたとしても ちょっとした お子様っぽい仕草とかにころっとしてしまうものでもありますよ ヤケ酒を飲ませる原因を作っておいて もしかしたら 無邪気で純粋なのは“私”でつまみの竹輪を小指に嵌めているその姿と屈託の無さに 惹かれている あなたと私の矛盾を 竹輪の食べ方に見るということなのだろうと思う 微妙な男女の心理模様を覗き見た気分だわ ドキドキ 440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10 56 03 ID 7NSdefPB 425 :「竹輪の食べ方」 4連目の意味がわからない。ゆとり教育~の繰り返しは笑えたけど。 443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07 43 46 ID z3GRhItX 425 「竹輪の食べ方」 ID I8Umw9oV氏 「小指に嵌まった竹輪で 私を差しちゃうあなた」。いいですね、これ。 他はとってつけた感じがする。 445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21 17 11 ID kJrEkFIU 425 竹輪の食べ方 小指には嵌った竹輪で差しちゃう がいい。 450 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23 47 12 ID qvTwb9SF 425 上手い。しかしもったいない箇所がいくつかある。まず、一連から三連までの末尾の繰り返し。ちょっとくどい。 こういう場合は「ゆとり教育の賜物だね」は外せないが、そのあとのフレーズをちょっとだけ変化させると良い。 例えば「皮肉を用いたりもする」→「嫌味をかましたりもする」→「激怒を隠したりもする」、なんてやると読んでる 方も飽きないし深みも増す。あと、四連の文章が文法的にハチャメチャになっている。文法を崩しても伝われば 構わないのだが、ここだけは意味を見失ってしまう。最後のオチは素晴らしい。しっかりと、のろけている。 「私を差しちゃう」のがほっぺなのか、あるいは違う部分なのかぼかしているのも良い。1点。 【得点】 2点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点 ■▲▼ 竹輪のねねね きみん眼のなかに いつぞ射てやろうかね 大概は夢物語 きみはいつもそう謂うね 火であぶった練りもんばっかの人生だというね 笑いね、笑いね 穴の開いた欠陥品だといつも笑いね きみは謂うね だからそうやるきみに射てやろうね そん穴のなかをぐるぐる覗きゃあ 何が見えるかなんぞ判らない きみん眼のなかは ただのすっ空からっぽで 未来を拒む安っぽち竹輪 だけじゃあ満たないのだろね 「セカイはくだらないのね 穴ぼこだらけ ちっぽけね いらないのね」 きみは謂うね 練りもんにも満たない生き方 そう謂うね そいでも世界は明るいので軽やか きみ謂わずとも 射てやろうね きみ謂わずとも世界は輝くのだ そいつの証明を今するね だからぼくはこうして、胡瓜に産まれ変わったんね 426 名前:竹輪のねねね[sage] 投稿日:2007/03/03(土) 00 48 15 ID F/WFVUvy 【コメント】 440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10 56 03 ID 7NSdefPB 426 :「竹輪のねねね」 世界とか人生とかの構造がどういう風に竹輪とリンクしているのかがわかりにくいっす。 443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07 43 46 ID z3GRhItX 426 「竹輪のねねね」 ID F/WFVUvy氏 口調はおもしろいですね。引き込まれます。 内容はいまひとつ、それは言いたいことなのかどうか。 題に合わせて言わされてるような気がする。 445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21 17 11 ID kJrEkFIU 426 竹輪のねねね 竹輪きゅうりは旨い。 450 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23 47 12 ID qvTwb9SF 426 どこの方言かは知らぬが、ねねね、で見事なリズムを形作っている。竹輪の穴の空洞を嘆く「きみ」に対して 語り手は「射てやる」ことで救おうとする。正直、素晴らしいお話なのである。しかしその結果が竹輪から胡瓜に 生まれ変わるとはどういう意味だろう。やはり流れから言えば穴を塞ぐのではなく、穴を穴として残したまま、 「きみ」を救うべきなのではないか。だとしたら胡瓜ではなく蓮根かなんかに生まれ変わるべきなのではないか。 世界を輝かせるためには自分が輝くしかない。竹輪は竹輪の穴を宿したままで輝くべきだ。1点。 452 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/08(木) 00 09 13 ID Pk6npaMV 426 426 竹輪のねねね 語り口調が独特で魅力的です 竹輪と話をしているのでしょうかなにやらどこかしらに孤独感やらが 漂っていますね 海からいでて一回死んだ魚は竹輪に生まれ変わって竹輪の穴をもつんだよ 竹輪の穴には 竹輪発祥の由来も兼ねた焼き方にあるようなのですけれど この作品にも竹輪のそんな陰の要素というか いい味出していると思いましたわ 竹輪を強く感じました 胡瓜の水気の匂いもね 【得点】 2点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点 ■▲▼ 竹輪脱肛 日本の冬は暖かくなったが 家の中は凍るばかりで 割れ物の緑色の便器もひえびえ 厠でいきめば 身の内から外へと伸びる 竹輪めいた俺の肛門 体を貫くいっぽんの竹 切ってはならぬと だましだまし体内に (胎内に) 押し戻す まだ生まれるな 俺の嫦蛾よ 427 名前:竹輪脱肛[] 投稿日:2007/03/03(土) 02 14 48 ID 3BF13nZs 【コメント】 440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10 56 03 ID 7NSdefPB 427 :「竹輪脱肛」 ”嫦蛾”を検索してみた結果、誠に勝手ながら中国批判の詩と判断させてもらいました。 なかなかに奥深い作品であります。 443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07 43 46 ID z3GRhItX 427 「竹輪脱肛」 ID 3BF13nZs氏 力技だなあ。「竹輪めいた俺の肛門 」って。 すごいもの見せてもらいました。 445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21 17 11 ID kJrEkFIU 427 竹輪脱肛 痔というびろうな話にもかかわらず、筆が整っていて美しい。 題材と詩文のアンバランスさが絶妙。 1点 451 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23 59 29 ID qvTwb9SF 427 脱肛を竹輪に見立てる。秀逸な発想である。しかも最後の字は読めないが、女偏の文字であることから 考えて、そして「まだ生まれるな」という台詞を加味して想像すると、アナルセックスへの誘いと畏れを 表現している、と勝手に読み取る。アナルに「入れられる」ということは男にとって女になることとある意味等しい。 そして主人公は「まだ生まれるな」と述べている。「まだ」が曲者である。もうちょっと心の準備を、といった 嘆願である。私もなんとなく変な気持ちになってくる。いつか「入れられる」日が来るのだろうか。女を疑似体験する その日は来るのだろうか。やっぱり怖い。まだ怖い。2点。 452 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/08(木) 00 09 13 ID Pk6npaMV 427 竹輪脱肛 竹輪というお題から発想したと思われる 飛躍の仕方が良好ね 文体も選んで使った言葉も巧いよ イメージは竹輪そのものではないのだけれど 竹輪を強く感じた作品でした 嫦蛾という“蛾”の虫を女へんにすると味わい深くほくそ笑むことが出来て二度美味しい 867 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 21 24 00 ID 40/5DmWe 「竹輪脱肛」を書きました。 読んでくださった方、評をくださった方、ありがとうございました。 「蛾」は正しくは女偏です…間違えました。恥ずかしいです。 あばらやさん、冒頭に日本なんて書いたんですから、自分も国を 意識していたと思います。 ゼッケンさん、力技とは嬉しい評をありがとうございます(笑)。 葉土さん、アンバランスさを褒めていただいて嬉しい。 将軍さん、意識の両性具有化を読みとっていただいてありがとうございます。 竹輪さん、漢字のご指摘ありがとうございました。精進します。 リーフレインさん、チャンプおめでとうございます。ネギとショウガと 塩でごりごりを読んで、竹輪じゃないんですがツミレを食べたくなりました。 ものを食らう側のぎらつきが見えるようでした。 871 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/09(金) 21 50 45 ID cBrLz7oL 867 虫さん チャンプおめでとうございます いえいえ 誤字として認識したのではなく 話の流れと雰囲気から 伝えたいことは伝わっておりました ですので 女偏をわざと使わないで 疑問を投げて 虫としたのかと思ったのです 厠もでてきますし とても素敵な作品でした 872 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/10(土) 03 59 41 ID cNyPXzSa 867 おお、最後の方の作品、時間との戦いだったのでじっくり読み返せなかったのだが、 両性具有的なものはちゃんと作者の狙いであったか。たまたま当たっただけかもしんないので 決して図には乗りませんが、なんかこっちも嬉しい。 あと、ついでだけど、今読み返しててその一個前の「竹輪のねねね」さんに対する評文も急いだ からわかりにくくなってるなあ。最後の結論だけを頼りになんとなくこっちの読み方を想像して、 補ってくれると助かる。 【得点】 6点 あばらや ◆61ynRipd12:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:2点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:2点 ■▲▼ 排他的論理竹輪 「次は 竹輪 竹輪です 東海道線 銀座線 は お乗り 換え です」 「お出口は 左 側です」 「なお、電車とホームの間が 広く 開いて おります お降りの際は足元に お気をつけ ください」 「次は 竹輪 です お出口は 左 側です」 「間もなく21時40分発の 特急“竹輪12号”が 到着 いたします 白線の内側に 下がって お待ち ください」 「次は 竹輪 に 止まります」 「なお、車内での携帯竹輪のご使用は 他のお客様の ご迷惑になります ご理解のほどを お願い いたします」 「お出口は 竹輪 側です」 「電車と竹輪の間が 広く 開いて おります お降りの際は ご注意 願います」 「間もなく 竹輪 です 竹輪 に 到着 します お出口は 竹輪 側です」 月夜に久しく遭遇していないことは恥じることではない 兎に角 光そのものにも照らされていない今日で丸一ヶ月 太陽光にもさらされず それさえも惜しむかの強制深入り状態を欲していた結果の一つなのだろう 正確にいうと三十二日目だった そして満月のぼこっとした穴に導かれ 僕達は互いに手を取り合い何も増えていかない部屋を抜け出して 一時間も経っていない 月が綺麗ねなどとは最早口走ることもなく 敏感になったとしか思えない指と指 隙間とも分からなくなった密着 静かに撫であいながら足の向くままに彷徨う やっと当たり前なのか飢餓のようなものを覚えて僕達は紙幣の効力を思い返す頃に 近所にある公園のブランコに二人で乗ったときに響いた摩擦音とか 地上を冷たく掘り返すような光とそこに足を止める人々へ注ぐ光 「本日も 竹輪発通勤快速竹輪経由 竹輪行き ご利用頂き まことに ありがとうございます」 「この電車は 竹輪を出ますと 小竹輪 竹輪学園前 中竹輪 竹輪不動 上竹輪 の順に 止まります」 「上竹輪で 急行竹輪行きに 連絡 いたします 次は 竹輪 竹輪です」 煌めきを讃えたよく待ち合わせたアブアブ前の喧しさとか 全て静けさ いとも簡単にすり替えた いいや全く煩さなど感じさせる暇さえ与えないほどに求め その手を握る 瞬間温もりが全身に伝う アブアブ前 アクセサリーショップで買ったという蝶の髪飾り 銀色が耳元から髪を伝って髪の先 跳ねた腰付近で舞い上がる カッツーン と髪飾りが転がる僕達の岐路に こだましていくのはたった二人だけのリズムであったし 気まぐれ過ぎる僕達が外界を眺め降ろしながら浮上する ひび硝子越しのエレベーターの中に望んでいたことは 銀の蝶が描いた軌跡を地上に探し 互いに同方向を見つめて夜景を眺め入ることではなかった 最上階まで無開閉でキスすることに終始して ドアが途中で開くたびに現実という絵画になって 恥ずかしさにやっと夜景を眺めるんだ I = YouのときI⊕You=0 I≠YouのときI⊕You=1 I You⊕You I⊕時間I=I You∨You I∨時間I =I You∨時間(I⊕You) 「次は 竹輪 竹輪 です 東海道線 京浜東北線 は お乗り 換えです」 「なお、本日雨のため 車内の床が 大変濡れて 滑りやすくなっております」 「車内に 竹輪が 何本も 何本も 転がって おります」 「ご乗車の際は くれぐれも お踏みに ならないよう お気を つけ ください 次は 竹輪です」 「はい駆け込み乗車は おやめください」 「電車発車いたします 閉まるドアーに ご注意 ください はいドア閉まります」 「ドアードアードアードアー」 「なお 車内 たいへん混み合って おります」 「乗車の際は 中ほどまで お進み ください ドアー 閉まります ご注意ください」 「この先 竹輪駅での 人身事故のため 電車に 13分の 遅れが 出ております」 「ご理解のほどを お願い いたします」 「最近車内では 置き引きや お忘れ物が 大変増えて おります」 「網棚の 竹輪などには くれぐれも ご注意 ください 次は 竹輪 に止まります」 「この列車は 一両目から三両目までが 弱冷房車と なって おります」 「なお、4両目から11両目まで 竹輪が 大量に 転がっております 竹輪を踏みますと 滑りやすく 大変 危険です」 「吊り革や手すりなどに お捕まり ください」 「次は 竹輪 です 山手線 千代田線 丸の内線は お乗り換えです」 「次は 竹輪 に 止まります お出口は 竹輪 側 です」 御徒町駅から放射状に広がる扇の人波 駅前の横断歩道前 「手作りよもぎも地食わねべか?」 背負い篭背中の曲がり腰につんのめりの影 年老いた婆さんが訛りでいうよもぎもち値段 無愛想な信号青 僕等は同じガーリックの匂いとよもぎもちの唇で駆け抜けていくんだ けばけばしく過剰な網羅を抜けて ベッドへ 互いにありったけの有給休暇を提出して ずっと僕等は離れずにいたかったんだ Exclusive or 「はい駆け込み竹輪にご注意ください」 「駆け込み竹輪にご注意ください はいドア閉まります はいドア閉まります」 「はい駆け込み竹輪は危険ですのでおやめください 駆け込み竹輪おやめください」 「竹輪閉まります 竹輪閉まります はい電車発車します はいご注意ください 竹輪発車します」 「ご注意ください」 「車内 大変竹輪で混雑しております」 「座席にお座りの方は 足を広げたり 足を組んだりしますと 他のお客様の ご迷惑になるので おやめください」 僕等は飽きっぽく眠りも醒めも早いはずだけど どうしようもなく望んでいる 望んでいた 吊り革の取っ手に視線を潜らせては 窓に映る隠れた手と手の行き場を確かめている それでも尚空腹を覚えて まだまだ離れたくないと願っている 三十二日目 僕等の行き先 「次の竹輪駅にて 急行竹輪行きの 通過待ちを いたします」 「本日雨のため 竹輪が濡れて滑りやすくなっております」 「傘をお持ちの方は他の竹輪様の ご迷惑にならないよう お願いいたします」 「はい3番ホームから 特急竹輪 発車いたします 駆け込み竹輪はおやめください」 「はい竹輪閉まります ご注意ください」 「なお、車内での携帯竹輪のご使用はご遠慮願います」 「次は 竹輪 竹輪に 止まります」 「お出口は 竹輪 側 です」 「電車と竹輪の間が広く 開いております お降りの際は 充分ご注意ください」 「次は 竹輪 です」 428 名前:排他的論理竹輪 (1)[] 投稿日:2007/03/03(土) 19 10 09 ID iyIogKaW 429 名前:排他的論理竹輪 (2)[] 投稿日:2007/03/03(土) 19 16 05 ID iyIogKaW 430 名前:排他的論理竹輪 (3)[] 投稿日:2007/03/03(土) 19 24 47 ID iyIogKaW 431 名前:排他的論理竹輪 (4)[] 投稿日:2007/03/03(土) 19 29 20 ID iyIogKaW 【コメント】 440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10 56 03 ID 7NSdefPB 428-431 :「排他的論理竹輪」 ストレートな熱情とユーモアに包んだエロとの組み合わせの妙。 電車とホーム(竹輪)の間が広く開いているところに破滅への不安を感じたりもする。 443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07 43 46 ID z3GRhItX 428-431 「排他的論理竹輪」 ID iyIogKaW氏 排他。竹輪の穴に収まるふたり。だから周囲はすべて竹輪。 雨降りのホームは生活の雰囲気がつよく出るから好き。 445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21 17 11 ID kJrEkFIU 428 :排他的論理竹輪 二つの命題のいずれか一方が竹輪であるとき、竹輪となる演算 この演算は、繰り返し処理されることで結果として竹輪が増加していく したがって、世界は竹輪に侵食されていくのである。 その世界を背景に、追憶のカップルが描かれ、侵食されつつある世界の中 彼らもまた竹輪になっていくのだろう。 竹輪がいったいなにを暗喩しているのか?作者は読者へ大きな宿題を提示しているのかもしれない そして、それは無限大に侵食していく竹輪の穴のごとき空虚なのだろうか? 構成が見事。演算して増加していく竹輪が電車という限定的な描写の中で効果的に表示され、 オーソドックスともいえる恋愛懐古譚が飽きさせないタイミングで竹輪世界にインターバルをいれる。 2点 451 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23 59 29 ID qvTwb9SF 428-431 432-436 両作品ともに狂気というものをテクニックを駆使して書いている。 恋愛という狂気。芸術的衝動という狂気。連作として読むのも一興であろう。 869 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/09(金) 21 33 05 ID cBrLz7oL リーフレインさん チャンプおめでとうございます 「排他的論理竹輪」を書きました竹輪です 審査員の方々 投稿者の方お疲れ様でした 排他的論理和はわたくしが“竹輪”に見た一つでありました 比喩表現を完全に数値計算式上に展開しつつ言葉に変換できないかと思い 構成はすべてXとYに置き換えて対にしてあるのが肝でして 感じ取って頂けたようで 書いた甲斐がありました 読んでくださってありがとうございます 四投稿で押さえましたが原稿はもう少し長く電車のアナウンス部分から切り離した エロ部分を削っております 18禁ということで >まんこ将軍さん 今回の作品 電車アナウンス部分は“DJまんこ将軍(仮名)”さんが家で超ご機嫌で アクセントや合間まで真似てワンマンステージをしているのを見て聞いてわたくしが 閃きまして 語句を“竹輪”にしてやってくれないだろうかと依頼して アナウンス部分は 地下鉄またJRなどのアナウンス そしてそれを巧みに記憶してしゃべりまくっていた “DJまんこ将軍(仮名)”さんの脳内リズムとアクセントをそのまま文章として使用しております そのアナウンス 声UPしたら詩板の皆様を顎が外れるほど笑わせるリアルアナウンスだと思うわ >あばらやさん じわんとした熱さとエロさを感じ取って下さってありがとうございます 電車のアナウンス部分に含む淡々とした中のエロを嗅ぎ取るとは頭の中が常に 派手なエロさ加減にのみ反応するような浅いエロではなくやや倒錯ぎみの含みがある 色事に重きを置くからなのでしょうか この辺をとらえるとはアダルト脳の持ち主確定で御座いますね 870 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/09(金) 21 40 45 ID cBrLz7oL >リーフレインさん 大きな命題を感じ取って下さったようで 竹輪 というものが0の証明をするにあたって 質そのものが排他的論理和であるそのことから この話を書く動機につながりました 2点 嬉しかったです (電車のアナウンスは社会の一端繰り返し循環する生身をリアルタイムに委ねず 死臭をも漂わせない個としての精神の表皮を生に保つことを失ったという死の側面 公共という場を循環経路に添い無差別に拾う 確か過ぎて胡散臭い道理を あえて表現したかったのでアナウンス部分の増幅と過剰は見るもの聞くものの 心境 それは外化でしかないという含みを込めて 淡々と時間という乗り物に乗った二人さえも 0or1に分離させえる伏せんとしても感じて欲しいと思って書いております 一旦死んで幸か不幸か魂を内臓と共に抜き取られてから滑らかになるまで すり身にされて死んでからもなお腐臭さえ抜き取られた“竹輪”という海からいでし生物 は 生きたままで死んでいる社会性というものの皮膜そっくりで 加速させたかったんです) >ゼッケンさん x⊕y=|x-y| この絶対値を関係とした場合に環境によって変化するものではなく 社会と反社会的(に必然として在れてしまう)ということの一方の出現(確認 認識)による 排他性のみと思われます ゼッケンさんが感じ取って下さった部分は 竹輪の穴部分から見た“0”転がり竹輪の“1” 1⊕0=|1-0|=|-1|=1 二人が竹輪にすっぽり入っているとき二人はいずれ別れる事が確定してしまうここのところ 何気なしに読み取って感じてくださったのかと思いました 感想ありがとう 872 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/10(土) 03 59 41 ID cNyPXzSa 869 あ、あれは竹輪さんのでしたか。←わざとらしい。 どうも私と一緒に電車のアナウンスで大笑いしてた時のことと似てるんで、おかしいなあとは 思ったのですが。←実にわざとらしい。 本当は私3点入れたかったんですけどね、いや55点くらいぶち込みたかったんですけどね、 なんで入れなかったんだろう。←おのろけ。 【得点】 3点 あばらや ◆61ynRipd12:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 ■▲▼ 怪奇竹輪男 その男が出没する時刻はいつも決まって雨の夜、午前零時を回ったばかりの暗闇への入り口であった。 駅前のタクシー乗り場に並ぶ会社員の行列と疲労にまぎれて、今宵もビニール傘の奥から獲物を窺う。 鼠色のコートに雨の雫が糸を引くように垂れ、それは男が前かがみになって傘で正体を隠しながらも じっと狙いを定めた獲物の動きを見張っている証左なのだが、その縦筋の染みが伝うのっぺりした背中には、 不思議な哀愁と滑稽さとが同居している。真後ろの会社員らしき男性がその背中の軽い湾曲を訝しげに 見つめ、ツーッと新たに垂れ下がる雨垂れを何とはなしに目で追ってしまっている。そう、獲物は真後ろの彼だ。 気がつけば深夜のタクシー乗り場には二人しかいない。そしてタクシーの来る気配すらない。駅のシャッターも いつのまにか降ろされ明かりも消えている。雨だけは変わらぬリズムで闇を叩き、水銀灯を見上げれば霧に 煙るぼわっとした朧月のような曖昧の中に、雨粒の流星群をシャッタースピードを落として捕らえた軌跡が 嫌に薄気味悪くもはっきりと浮かび上がり、それはビニール傘の男の背中の模様と瓜二つなのだった。 真後ろの会社員はまだ茫然と佇んだままその男の背に吸い寄せられ、手にしていた紺の傘はとっくに傘で あることを放棄し、ぶらんとした脱力感と共に伸びきった右手の先で蓮の花を咲かせ、雨水を溜め始めている。 そんな背後の様子を手に取るように感知しながらも、男はまだ慎重に斜め前に傾かせたビニール傘に首を 突っ込んで獲物を捕獲した後の油断に注意を怠らず、硬直させた緊張を解こうとはしない。背後から会社員の 白い息が煙草の煙のように立ち昇っている。湿度が増していく。それは雨のせいではなく、二人の異なる緊張が もたらす汗の湿気だ。夜の冷気は凍てつくような鋭利な刃物を残したままその顔だけを火照らせていく。 呻き声にも似た吐息が雨音に遮られながらも男の耳をくすぐるように届いたその時、ついに狩りは決行された。 しっかりと両手でビニール傘を握りしめたまま、スローモーションの速度でゆっくりと上体だけを捻って振り向く ロングコートの男。しかし後ろに立ちすくんでいる会社員は恍惚とした無表情を崩さず、ずぶ濡れの河童のような 情けない前髪を額に貼り付けたまま微動だにしない。 彼の目にはまだ前かがみの男の背中が描く雫模様が映っているはずだ。 いつも以上に深く陥れた手応えの催眠を解くために、振り向いた男はやおらビニール傘を 両手でぐるんぐるんと回転させ、雨の飛沫を水車のように、夜霧を切り裂いて撒き散らす。 ビニール傘に鼠色のくたびれたロングコートが目印のこの男―――公言する者はまだ皆無なものの、 遭遇した人々にとっては “竹輪男” と共通して認識される謎の男の正体が、今、明かされる。 「……あ……あ……」 「お目覚めですか?」 「……いや、あの……わたくし、どうしたんでしょう……」 「竹輪のですね、竹輪の焼いて焦げ目がついてる部分、ありますでしょう、あれを見ていませんでしたか?」 「……あ……そ、そうです……それ、見てました」 「竹輪はお好きですか?」 「えっ……いや、まあ、……そ、そうですね」 「竹輪のどんなところがお好きですか?」 「あっ……いえ、あの、……特に……いえ、ど、どんなところと、……言われても」 「竹輪ですよ」 「は、はい……えーと……あの、その、……長細くて……食べやすい」 「なるほど。実は私も竹輪を作っているのですよ。できればご意見をお伺いしたいのですが」 竹輪男は前の開いたコートの中を片手でまさぐると、何やら丸くて大きな物体を取り出したのだった。 それはどこからどう見てもボールである。サッカーボールのような大きさの、コートから取り出すもの としては異例に不釣合いで、至極唐突な代物であった。 「これが私の作った竹輪です。食べてみますか?」 「……これ、……ですか……」 「何かおかしいですか?」 「……いえ、いや、これ、……竹輪じゃないですよね?」 「竹輪ですよ。ほら」 竹輪男はそのサッカーボール大の、もちもちしたものをむんずと掴んで会社員の鼻先に突き出してみせる。 少しひるんで二、三歩後ずさりした彼をさらに追い詰めるように、ほら、ほら、と言わんばかりに白っぽい 球体を押し付けようとする竹輪男。堪忍したのか、会社員もとりあえず、食べるのではなく鼻でくんくんと 匂いを嗅ぐ仕草を見せるしかない。 「どうです?」 「……いや、その、……竹輪みたいな……匂い、というか……」 「竹輪はそんなに匂いはしないんですよ」 「はい……ですから、匂いでなくて……竹輪っぽいですけど……」 「ですけど?」 「いや、だから……あの……これ、丸いですよね」 「丸いと竹輪じゃないんですか?」 「え……だ、だって竹輪は……長いものでしょう」 「長ければ竹輪ですか?では電信柱は竹輪ですか?鉛筆は竹輪ですか?ヘビは竹輪ですか?」 「そ、そんなこと言ってないでしょう、竹輪の形と違う、って……そう言ってるだけです」 「だから竹輪の形って何ですか?教えてくださいよ」 「だから長い……いや、長いものすべてじゃないけど、竹輪は普通、丸くないし……」 「丸くなければ竹輪ですか?サイコロは竹輪ですか?豆腐は竹輪ですか?テレビは竹輪ですか?」 「そんなこと言ってないでしょう!とにかく竹輪に見えない、ってそれ……そうだ、あと、穴が開いてない」 「穴が開いてれば竹輪なんですか?レンコンは竹輪ですか?五円玉は竹輪ですか?ピアスの耳は竹輪…」 「何言ってんだ、あんた!もう、よしなさいよ!屁理屈ばっか言って!」 「落ち着きなさい。ではもう一度聞きますよ。竹輪って何ですか?」 「食べ物でしょ!」 「これ食べれますよ」 竹輪男は手に持ったままのボールにかぶりついた。歯型を突きつけながら勝ち誇ったようにもぐもぐと口を動かす。 会社員は唖然としたものの、どうにも理不尽な竹輪男の執拗な攻撃に、今や恐れよりも苛立ちを感じている。 雨が強くなってきた。二人の問答はお互い傘も差さぬまま、立ち尽くし、霞む視線の先にほのかな 火花を散らして睨み合う。二人の身体からほとばしる熱気の数だけ、闇は立ち位置を遠慮がちに 指示でもするかのようにその一角だけを切り取る。他に誰もいない。すでに駅の在り処もロータリーの 所在もかき消されている。水銀灯も暗闇に溶け、しかし竹輪男の持つボールのような球体が妖しく光って、 互いの表情を雨霧の中にぼんやりと浮き上がらせているかのようだ。 「……食べられるのはわかった。でも竹輪には見えない。わたくしが言いたいのはそれだけです」 「例えばです。ウサギの形をしたビスケットがあるとしましょう。それはウサギですか?それともビスケットですか?」 「それはビスケットでしょう……ああ、わかった、わかった、それも竹輪でいいですよ!もういいですよ!」 「おや。食べないのに竹輪だとわかるんですか?」 「……じゃあ、食べりゃいいんだろ、食べりゃ!」 垂直に突き刺さってくるような大粒の雨に打たれながら、会社員は泣いているように見えるほの赤い顔をさらに クシャクシャにして、堪忍袋の緒が切れた勢いで竹輪男の手から生白いボールを奪い取ると、がぶっ、と両手で、 竹輪男の付けた歯型のすぐ横から噛み付いてみせた。竹輪男の無表情はその時を境に薄れていったのだが、 丸いボールに齧りついた会社員は気づかない。やけっぱちのまま巨大な球体をほお張り続けるのみだ。 「どうです?」 「……いや、……うまいよ……うん……竹輪の味するし……うん、うまいよ」 「これ、竹輪ですよね?」 「……ああ、竹輪だ……竹輪の味のする……なんか、うまい食いもんだ」 「あなたが名付けるとしたら?」 「……竹輪ボール……かな……」 「竹輪ですよね?」 「うん……いや、……うん……それでいいよ」 最後の会社員の返答を確認すると、竹輪男は深夜の雨空を見上げて目を閉じると、問わず語りに 時折びしょ濡れの頭を振って雫を飛ばしながら、今度は、より落ち着いた声色で静かに語り出す。 「職人というのは、同じもの、同じ形のものを、いくつも、正確に作れる人のことです」 竹輪男の声が響き渡る度に、周りの暗闇に風景が少しずつ炙り出しのように戻ってくる。 「芸術家というのは、違うもの、違う形のものを、いくつも、生み出すことのできる人のことです」 タクシー乗り場の石畳がふいに出現し、ロータリーに入ってきた一台のタクシーのヘッドライトが 最終電車の客の行列をザッ、と横になぎ倒すように照らし出す。 「あなたは今もタクシーを待つ人の行列の中で傘を差して待っている。これは整列といってもいい。 そして整列しているということは、きちんと整列のできる立派な人です」 「あ……」 会社員は突然どこかから引き戻された感覚に驚きながらも、なぜかその“声”を聞いていた。 「あなたは最終電車でこの町に帰ってきた。朝もここから同じ電車に乗ってそして帰ってきた。 明日もまた今日と同じ電車に乗って、そして同じ電車に乗って帰ってくるのでしょう。それは、 立派なことです。同じことを辛抱強く繰り返す力。つまりあなたは職人だ」 耳に響くそのエールに、会社員はふと呟くように口に出して答えてみた。 「わたしは職人で、そして、あなたは芸術家というわけですか……」 それっきり竹輪男の声は消えた。再びロータリーに進入してきたタクシーが路上を照らしたとき、 一瞬だけ、縁の欠けた白いボールのようなものが転がっていくのが、見えた気がした。 翌朝、駅の改札にカードを颯爽と押し当て、階段を駆け足で昇っていく会社員の姿があった。 その後ろ姿は、どこか活き活きとしている。 (了) 432 名前:怪奇竹輪男 1[] 投稿日:2007/03/03(土) 23 57 26 ID XjXyXA9V 433 名前:怪奇竹輪男 2[] 投稿日:2007/03/03(土) 23 59 34 ID XjXyXA9V 434 名前:怪奇竹輪男 3[] 投稿日:2007/03/04(日) 00 00 52 ID XjXyXA9V 435 名前:怪奇竹輪男 4[] 投稿日:2007/03/04(日) 00 01 34 ID XjXyXA9V 436 名前:怪奇竹輪男 5[] 投稿日:2007/03/04(日) 00 02 49 ID XjXyXA9V 【コメント】 440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10 56 03 ID 7NSdefPB 432 :「怪奇竹輪男」 1レス目のクドイ描写や鬱々とした閉塞感が、逆にラストの開放感を際立たせていて上手い。 予想される”こりゃあ詩じゃなくてショートショートじゃねーの?”という皆様方の批判に対して答えちゃってますし。 443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07 43 46 ID z3GRhItX 432-436 「怪奇竹輪男」 ID XjXyXA9V氏 ちょっと待って! 職人と芸術家のその分け方はいくらなんでもステレオタイプすぎるのでは。 肝心の芸術作品が竹輪味のボールというのも安易。 竹輪の味がするから形はどうあれ竹輪なんだという発想は芸術より産業的合理主義ではないかと。 芸術の産業化を指摘するのが狙いだろうか。 445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21 17 11 ID kJrEkFIU 432 怪奇竹輪男 だから、なんもかも説明してしまったら興ざめしてしまうじゃないですか。 451 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23 59 29 ID qvTwb9SF 428-431 432-436 両作品ともに狂気というものをテクニックを駆使して書いている。 恋愛という狂気。芸術的衝動という狂気。連作として読むのも一興であろう。 454 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/08(木) 00 13 28 ID Pk6npaMV 432 怪奇竹輪男 竹輪男へ「竹輪女」からのお手紙 ごきげんよう わたくし竹輪と申します ええ竹輪女ですちょっとした好奇心から近年は会社勤めをしてしまっておりますが 芸術に関する職種なのでまあいいや的に属して今に至ります しかし金属立体造形や絵画など創作しますこと 三度の飯より愛しておりますわたくしも芸術家の端くれで御座います どうもはじめまして さて 竹輪男さん わたくしは竹輪男さんが創造しました“竹輪ボール”なるものについて まあるいボール状の竹輪の製作方法なのですが 白身の魚をその刺すような目つきであろう 竹輪男さんの目 手によって厳選し もしかしなくても市場で仕入れをしまたすり身にする手法も 独自の滑らか加工など 過程においてもこだわりを持たれていると思います できればその辺を詳しく知ってみたいななど好奇心から 思いました わたくしはその“竹輪ボール”の様相から逆にその過程を想像して思考して楽しみましたゆえ 丸い形体は轆轤などに特殊な加工をし作り上げたのだろうかとか 焼きは焼却炉の原理構造を持つ陶芸用電気窯を 用いたのだろうかとか いいや もっと技術の進んだ簡易的な装置等 細い電極棒のようなものを竹輪に差して 加熱したのだろうかとか 竹輪男さんの作品である“竹輪ボール”の存在をしってからというもの わたくしの想像は尽きません きっと製作工程や使用する器具機材等 企業秘密のような扱いなのでしょうかれど その辺の詳細も見知っておきたいと思いましたので竹輪男さんもし機会があるならばその辺も是非 わたくしの目前に現れて大いに熱く語っては下さいませんかと希望いたします ジトーっとした薄暗い闇の似合うような竹輪男さんに興味がわいたということでもあるのですけれど 462 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/08(木) 02 02 46 ID UZOeY7q5 はいはい、竹輪大会滞りなく終了したようで何よりです。 私は評者の方々全員からばれてるみたいなの書きました、竹輪男です。竹輪の男でもあります。 440 ありがとう。確かにそういう意図も含んでいます。あばらや、いいよ、きてるよ。 443 ちょっと待って!合理主義じゃ、あれは作れないよ。サッカーボール大の大きさ、という箇所を君は 見逃している。そんなもの売れるわけねえだろ。それに竹輪男は芸術家気取りのキチガイだから、 そもそもそんな小賢しい発想はない。でもね、優しいの。これで彼の「職人」の概念に相当する 会社員を貶していたらまさにステロタイプな考え方の持ち主になるけど、そうじゃない。 でも、これ読んで傷つく人というのはなんかわかるような気がする。ゼッケン、いいよ、きてるよ。 432 だから、そういうこと書くと「作者と作品を切り離して読める両算白」とかいってルールルールルール 言うような奴がケチつけてくるよ。あと、説明してる部分は作者の読者への親切と考えて、してない部分 とか、竹輪男の狂ってる部分とかを素直に楽しんで欲しいの。葉土、いいよ、きてるよ。 454 竹輪女、愛してるよ。次は竹輪だよ。竹輪に止まるんだよ。出口は竹輪側だよ。竹輪締まるよ。竹輪発射するよ。 457 マジで頭に浮かんで困ってるんだ、なんとかしろ。いいよ、きてたよ。 460 んなもんに、がっかりすんな。構造とかに権威主義とかいって怒られますよ。 【得点】 2点 あばらや ◆61ynRipd12:2点 前へ ← 1 2 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/580.html
前へ ← 1 2 3 4 5 6 → 次へ 作品 ■▲▼ リズム そのリズム 隠される事の無い そのリズム ふわふわ くるくる 舞って 笑って それだけで 灰色の意識は 赤へと変わる そのリズム 隠される事の無い そのリズム しとしと じめじめ 凋んで 萎えて 情けなく 雨垂れの餌食 悲しむ者は? 水の情景 嘆く女はひとり 雨の慰めも足りない 手に持つは ただ一つの贈り物 銀杏模様のブックカバー あの日赤に輝いた思いも 今となっては こぼれ落ちるだけの、、、、、 646 名前:リズム[sage] 投稿日:02/10/12 10 44 ID rFwB1q+q 【コメント】 648 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/12 22 07 ID znK06YI5 646 ラブ絡みの詩か?一連目がなんか好きだな。そのあとでいきなり 濡れちまうんだな。濡れるのは好きだな。でもセンチに流れすぎじゃ ねぇのかな。ちと、ついて行けなかったぜ。どういうリズムなのかも よーわからん。 656 名前:forte♪彡 ◆78455.Memo [sage@ノ ] 投稿日:02/10/13 08 30 ID QlDkUwuo ____ メモメモ.... ( |_,_| | 646 c⌒っ*゚д゚)φ スゴイイイと思います!あたし的には ゛"゛"゛"゛"⌒⌒゛" 最後の、、、、、が不必要か、3個までが しつこくなくていいかなってそこだけ 気になったよ!でもあとはキレイ。 思い切って1つめの区切りで仕上がりに しちゃうのもイイ!って思った。ドキドキ 674 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 646 タイトルからして、言葉のリズムには気を使ったと思うけど、 あまりに淀みがなさすぎて単調に感じてしまう。緩急が欲しい。 685 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/14 19 50 ID W8lUlmx7 646 「ただ一つの贈り物」である「銀杏模様のブックカバー」だけでは物語を読むことはできず中途半端だ。 いっそその具象を詩から削除して全くの抽象詩にしたほうがおもしろいと思った。 696 名前:都立家政 ◆L7EROpoemk [sage] 投稿日:02/10/15 06 16 ID WmwJdj8L 646 作品を通して一貫した言葉のリズム感がいい。 もしかすると三行、(もしくは四、五行)でまとめたほうが作品に鋭さが出たのかも知れない。 落葉(速度としては静止している、スローなもの)を三行というスピードを持たせる事によって得られる疾走感から 描いてみるというアプローチなんかどうだろう、と独り言。 「灰色の意識」「雨垂れの餌食」「水の情景」「嘆く女一人」等、 使い古された言葉が散りばめられ過ぎている感は多々にしてあり。 もっと言葉を噛み砕けるんじゃないだろうか。 709 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/16 19 44 ID sBbOoVll 646 :リズム :02/10/12 10 44 ID rFwB1q+q これも「落ち葉」へ無理矢理アプローチに読めました。 リズミカルではないので困ります。 リズム=律動と置き換えてみるとよくわかります。 字句に寄りかからずねじ伏せてください。 716 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 14 42 ID TucNqb68 646 最初の希望に満ちたリズムから、だんだんリズムが ヘタレて惨めになっていくのが"ああ、やっぱ駄目だった" って感じのダメダメ感を醸し出してていいですね。 たとえて言うと、そろそろ引退って時期に達した ボクサーがモチベーションを高め、いざ対戦というときに なって1ラウンド一発KO食らって控え室で落ち込んで 帰ってから一杯飲み屋でためいきついてるような 23 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/25 15 28 ID tRfCnDC0 646 :リズム>きわどい線で失敗しているような気がしてならない。とても巧いのだけど。 541 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 09 ID /kWq/4QG 本スレ646 リズム タイトル通りリズムは良いのよね。 “手に持つは”だけ文語調になるのはご愛嬌としても、読ませる方向で考えられてるとは思うのヨネ。 ただ、この詩が落ち葉ってテーマで投稿されたという前提を外した時に、 果たしてこの詩のドコから落ち葉を読み取れば良いのかってのは疑問ネ。 ブックカバーの模様が銀杏だからって、1、2連から落ち葉を感じ取るってのは無理ダワ。 それと、最後の“、、、、、”だけで前半の評価はガタ落ちヨ。 ■▲▼ Human Touch どんなに若々しい葉でも 季節が過ぎると 色は変わり また季節が過ぎると 幹から離れ地面に落ちる それは 葉がどんなに落ちたくないと 願い 訴え 懇願したとしても 葉の意思などとは関わりなく いつか必ず落ち葉となり 果てる という意味ではない 去年の秋 友人から便りが届いた 「あかちゃん、できた」 彼女が結婚したことも知らないうちに 知ってしまったその事実は なんだか踏んでもいない星のつちをかけられたようで いっそ旗でも立ててやろうかと・・・ 結婚する気がなくても 仕事してなくても 想うことすらなくても つけ忘れたわけでもないらしいんだけど、アハッ でも妊娠して 仕方なく周囲は納得して 結婚して 子供生んで そしたら仕事も出来て 家族ともうまくいって そんな偶然のような でも運命は きっとふたりが望んでいたからだって ふたりも言うからそうなのだろう 季節が過ぎれば 生まれた子供は大きくなる また季節が過ぎれば もっと大きく そしていつか必ず 死ぬる どんな要素が混ざり合って どんな人々が繋がりの中に呑み込まれ 誕生した形の中に在る唯一の確信は またひねり歩くように 繋がりの中をとことことことこ オノレが望み いつかのオノレが育んだ オノレともいえる繋がりをまた オノレの中に呑み込んで呑み込まれて 運命はそう、創られたり創ったり ともに履行される 葉が落ちて人が死んで でもそんな概念は運命という繋がりの中にはなくて だから葉が落ちるのや人が死ぬのは 生きてきた繋がりの線上にただ在るだけで・・・ だって落ちることや死ぬことが悲しかったりするのは 「生きてきた」ってことがとても素晴らしいから ってそれだけなんだから 650 名前:Human Touch[] 投稿日:02/10/13 06 39 ID L240tzqb 651 名前:Human Touch(つづき)[] 投稿日:02/10/13 06 40 ID L240tzqb 652 名前:Human Touch(これでおわり)[] 投稿日:02/10/13 06 41 ID L240tzqb 【コメント】 667 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/13 23 12 ID depva9q2 650-652 うわぁ!最後の連がもったいねぇ!!!説明的になりすぎてねぇか?? それまではすんげー惹かれた。2連目最終行のひっくり返し方とか、 3連目最後のほうのユーモアとか、コンドームとか、5連目冒頭とか。 最後でゴチャついて詩情みたいなモンがなくなっちまってるけど、 それまでは凄く広げ方、ひっくり返し方&遊びっぷりがいいと思ったぜ。 もっと作者の「頭」から離れた世界を描いたほうがいいんじゃねぇのかなぁ。 674 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 650-652 感情過多で、妙にクセの強い言葉遣い。僕は少し苦手。 前半は軽快で面白い表現もあるのだけど、 末尾にしたがって冗長になっている。軽快さをキープできたらよかった。 685 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/14 19 50 ID W8lUlmx7 650-652 652の変調ぶりはちょっとした謎だ。 「運命論」に対する一つの反論としての自説を展開しているようにはおもえるのだけど。 710 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/17 00 54 ID mp1QVC7u 650 :Human Touch :02/10/13 06 39 ID L240tzqb ここから集中して1時間の推敲を5回もやれば、表現したいことの骨格が見えて きます。たぶん、いまの半分以下になって、かなり行数が足らなくなるでしょう。 相田みつおみたいな「結論」はよしましょうや。 726 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 21 29 ID TucNqb68 650 二連目の"果てる という意味ではない"のところが 力強くて、ある程度の再生を予感させるけれども 次の連の彼女の結婚というところで一瞬しおしお感が ただよってからヤケクソに暴走していくのがいいですな。 23 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/25 15 28 ID tRfCnDC0 650-652 :Human Touch>長さをまったく感じさせず、押しつけがましさもない。筆者の人の良さが伝わってくるよう。 41 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/25 21 51 ID R2m4QQsm ○本スレ650-652「Human Touch」 やっぱり最後の2連が、特に最後から2連目がもったいねぇ。 65 名前:うたた寝死人 ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:02/10/26 16 43 ID sRhFLMQr 1点650-652 『Human Touch』 3連から姿を見せ始めるユーモアが、硬い哲学を飽きさせず、面白く、きれいにまとめているように思いました。 中盤の話の流し方、緩急のつけ方が上手いなぁと思います。 67 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/26 18 56 ID 5nKk1vsh 今回は作品数が多く、粒ぞろい感があるも、傑出した作品がなかったように感じた。 3点 650-652 『Human Touch』 この作品しか印象にないので、これだけ。 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/650-652 541 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 09 ID /kWq/4QG 本スレ650-652 Human Touch 上手く落ち葉を3~7連と繋げたつもりなんでしょうケド、どうにもバラバラの印象ヨネ。 気になるのは“死ぬる”“オノレ”って違和感のある選択なんだけど、 これも全く詩の中に活かされて(それとも異化されて)いないってのは、 作者自身が気付かないコトにはどうしようも無いコトなのよネ。 795 名前:sei-N ◆fBavT4hGkE [] 投稿日:02/10/28 16 15 ID wujzjeh5 これって、ボクが書き込む資格あるのかな?とか思ったのですが書きますヨロシク。 今回『Human Touch』書かせていただきました者です。 『決然と』にしか点数つけてなかったので、誤解されるだろうと思ったのですが、 やはり誤解されたようで申し訳ない。 どうせ点数なんか入らないだろうと思っていたので途中でカミングアウトしようと 思ったのですが、どうやら入れてくださった方がいらっしゃったのでやめました、 ドン亀様、うたた寝死人様、微熱くん様、 この場を借りてお礼を申し上げます。 更にトリップ(ですかね?)間違えちゃいましたことを いろいろな方にお詫びします。 【得点】 5点 ドン亀 ◆YdTp8oxx7.:1点 うたた寝死人 ◆WvShSU0mOg:1点 微熱くん ◆e3/504x/.Q:3点 ■▲▼ 無様 風は 葉を揺らして 葉は 答えるように 落下する そうやって死体は増えて行く 美しい 色とりどりの死体 木に依存していた されていた時 想像も出来ずに居た この 惨めさ 風に答えなければ 落ちる事も無かったのにね そうしたら 目に誉められたのにね 口にしても 手を伸ばしても 届かない事を知りながら 道路に積もった 死体を踏んで歩く とどめを 刺すように また 生まれておいで 654 名前:無様[sage] 投稿日:02/10/13 08 06 ID BWaW1Rbp 【コメント】 655 名前:forte♪彡 ◆78455.Memo [sage@ノ ] 投稿日:02/10/13 08 22 ID QlDkUwuo ____ メモメモ.... ( |_,_| | 654 c⌒っ*゚д゚)φ 冷たくてあたたかい季節を ゛"゛"゛"゛"⌒⌒゛" 上手にあらわしてると思った。 空を仰げば広がる青に ささやかに揺れる風と はらりと落ちるはっぱ 悲しいのかな。幸せなのかな。 読むだけで風景が浮かぶってスゴイ。ドキドキ 674 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 654 「とどめを 刺すように」は何気なくいい表現。 落葉を死体と比喩するのは割とありそうだし、みんな理解しやすい。 だからこそ、あまり説明的な語句は必要無かったかもしれない。 693 名前:都立家政 ◆L7EROpoemk [sage] 投稿日:02/10/15 03 18 ID WmwJdj8L 654 「~想像も出来ずに居た この 惨めさ」自然の営みをこういう視点から見るのは面白い。 残酷な命のリアリティー世界を、実はやさしく包んでいる作者の視界の広さが伝わる。 一点言葉づかいで気になったのが「木に依存していた されていた時」。 相互依存を上手く噛み砕く言葉が欲しかった。このリズムの悪さが全体を崩しているという気が俺はした。 702 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/16 01 17 ID RxPhjQV+ 654 葉が落ちることのための詩想のやわらかさと落ちた葉のためのそのかたさ。 710 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/17 00 54 ID mp1QVC7u 654 :無様 :02/10/13 08 06 ID BWaW1Rbp 風にも落ち葉にも、吹かれて踏み歩くあなたにも、まったく愛情がないのに、 どうして書いたのだろう。 726 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 21 29 ID TucNqb68 654 つめたさとやさしさが同居した感覚ですね 思春期の女性っぽさを感じました 葉は落ちて、それはそれで冷酷に見つめて また生まれておいでと吐き捨てる。 偽悪的な自己破壊衝動と結びついてますな。 52 名前:(゚д゚) ◆UMAOQQwspE [sage] 投稿日:02/10/25 23 15 ID mg5//4L5 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/654 654 無様 一言一言が、しみこんでくる。 葉は落ちてしまい踏みにじられるのに、最後の言葉が、 昇華したのか、詩の雰囲気を暗いものだけで終わらせず、 優しくしているように感じました。余韻が好き。 61 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/26 09 50 ID 5nKk1vsh 654 :無様>多かった中の一つ。平均値の中央、という感じもする。 62 名前:ほぉるて♪彡D W団No.005 ◆78455.Memo [@ノ ] 投稿日:02/10/26 10 06 ID 0MqODpeH 3点 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/654 :無様 視点が好き。今後期待。ドキドキ 541 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 09 ID /kWq/4QG 本スレ654 無様 落ち葉を死体に見立てるって発想は面白いんだけど、それを踏み歩いて歩く爽快感とかには欠けるのよネ。 発想だけで表現力が無いとしか言いようが無いワ。 最終行の唐突さも、もう少し丁寧に書かれていれば3,4連と対応しそうなトコなんだけど、 残念なコトに唐突なだけでそれ以上の効果って無いのヨネ。 817 名前:名も無き詩人 ◆Poem/Iyj/g [sage] 投稿日:02/10/29 19 24 ID MYiNzuee 「無様」を投稿しました。 批評、点数を入れて下さった方、どうも有り難うございました。 【得点】 5点 (゚д゚) ◆UMAOQQwspE:2点 ほぉるて♪彡D W団No.005 ◆78455.Memo:3点 ■▲▼ 冬の季節 目を閉じて思い出す心 器いっぱいに広がる懐かしい思い出 あの頃 貴方に恋をしていたの 私は少女だったから 貴方を一途に信じていたの 裏切りは飛び降りるように鮮やかで 唐突で 今も傷ついた心を癒すことはできないけれど 落つる葉の後に芽吹く葉が 必ず生まれてくるものだと 信じていた 信じていたい 今はまだ冬の季節 はらはらと落ちる葉を見上げ 涙拭う季節 659 名前:「 冬の季節 」[] 投稿日:02/10/13 12 47 ID ZR31qQsZ 【コメント】 660 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/10/13 12 59 ID V353uO6l 659 >裏切りは飛び降りるように鮮やかで この部分、気にいったよ。あとは普通だけど。 661 名前:forte♪彡 ◆78455.Memo [sage@ノ ] 投稿日:02/10/13 13 05 ID QlDkUwuo ____ メモメモ.... ( |_,_| | 659 c⌒っ*゚д゚)φ 誰かに話し掛けるようにすると ゛"゛"゛"゛"⌒⌒゛" もっとキレイと思った。 訴えたい事いっぱい含まれてるて思った。 5個くらいにわけて新しい詩が出来そう。 発想はとーってもカコイイ!です! 675 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 659 自分の感傷に没入しすぎると没個性になる。 気持ちの高ぶっている時には、どんなありきたりな言葉にも満足してしまうからか。 自分自身と、あるていど距離を保った方がいいと思う。 702 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/16 01 17 ID RxPhjQV+ 659 あるジャンルに属する詩のようであるけど 作品全体に安定感があり第3連第1行のような突出した表現もあって 確信犯である可能性がある。 710 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/17 00 54 ID mp1QVC7u 659 :「 冬の季節 」 :02/10/13 12 47 ID ZR31qQsZ 「裏切りは飛び降りるように鮮やか」のみ鮮やか。 オリジナルなら、この一行をつかんだだけでも、あなたの失恋は意味があった。 726 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 21 29 ID TucNqb68 659 思春期の女性というよりは逆に成熟した感じを 受けました。ほんっとに逆説的なんですけど。 割り切れてなさでそう思いました。 案外、癒しの過程の詩という感覚かな 759 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:02/10/19 04 39 ID 3zVJ6HSz 659 貴方の「異性」でなく「同性」を主題にした詩はどんな感じなんだろうとちょっと思ったり。 61 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/26 09 50 ID 5nKk1vsh 659 :「 冬の季節 」>心情吐露に落ち葉をくっつけただけという印象。 542 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 10 ID /kWq/4QG 本スレ659 冬の季節 とりあえず“飛び降りるように鮮やか”ってのが、イメージとしてチィっとも鮮明じゃ無いのよネ。 落ち葉がどうとか書かれていても、結局描かれているのは“私”の心情バッカリで食傷しちゃうワ。 542 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 10 ID /kWq/4QG 本スレ660 秋の音 音に関しては丁寧に書かれているワネ。 それに対して、続くのが音の説明以上のものになってるかって言うと疑問ダワ。 “シーン”という音が、ここで書かれるベキだったのか作者には考えて欲しいし、 弾でなくて玉である理由も、詩の中から見つけられないのよネ。 ■▲▼ 秋の音 ハラリ ヒラリ 落ちた もみじ パサ っと コソコソ と虫が葉の上を歩く ヴィユーン ガシッ と上空から虫をつかむ バキューン 飛んできた球が 鳥を撃ち殺した ドサ ガシガシ 近寄ってきた足音が 息絶えた鳥をつかみ込む シーン ガサゴソ また虫が 葉の上を歩く 666 名前:秋の音[] 投稿日:02/10/13 18 50 ID 04Ook0gb 【コメント】 667 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/13 23 12 ID depva9q2 666 擬音語いっぱい使ってるわりにゃ、音が聞こえてこねぇ感じだな。 もっとウハァッ!とするような擬音語を開発してほしい。音が要なんだろ? 675 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 666 擬音語で表現したい情景そのものが、ありふれてしまっている。 そのことで擬音の効果も薄らいでいるようだ。 個性的な擬音語は、個性的な情景にこそ宿るのではないかしら。 676 名前: ◆L7EROpoemk [sage] 投稿日:02/10/14 13 30 ID mPjtqfmV 666 「ヴィユーン ガシッ」というあまり見ない擬音を評価。 新しい言葉を作っていくというのも詩人の役割ではないかと思う。 687 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [sage] 投稿日:02/10/14 20 18 ID mK5MacUa 666 |゚д゚)<視覚と共に聴覚まで刺激させる詩なんだろうな、と思いますた。 でも、その音ですが、もうチョト意表を突くといいのかなぁ、、、?と。 例えば、自然の中にある"音の質"とはかけ離れた"楽器"というもので それを表現する事なんて、よくある事ですよね。 そういう意表が欲しかったかも。けど、印象に残る詩ですた。 702 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/16 01 17 ID RxPhjQV+ 666 ショートフィルムタッチ。シーンが切り替わるスピード。再び歩きだす虫に摂理。 710 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/17 00 54 ID mp1QVC7u 666 :秋の音 :02/10/13 18 50 ID 04Ook0gb 虫瞰の狙いはいいのだから、もう少し粘ってほしい。 ビデオカメラがあれば、撮影してみたらどうです。 再生する必要はない。撮影してみるという取材方法です。 726 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 21 29 ID TucNqb68 666 地上を這うような感じから、上空に持ち上げられて また落ちる、視点の移動が見事ですな。実験段階だと 思いますたが。このシンプルさには惹かれるっすね。 61 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/26 09 50 ID 5nKk1vsh 666 :秋の音>音で落葉の光景を描いたのは良いが、擬音が幼稚でバランスが悪いと感じた。 62 名前:ほぉるて♪彡D W団No.005 ◆78455.Memo [@ノ ] 投稿日:02/10/26 10 06 ID 0MqODpeH 2点 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/666 :秋の音 短いけど、誰でも体験したような情景。オモシロイ。 68 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/26 19 39 ID SyASl7X0 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/666 秋の音 1点 移動してゆくカメラワークのたくみさに 【得点】 3点 ほぉるて♪彡D W団No.005 ◆78455.Memo:2点 構造 ◆/Cej999/v6:1点 ■▲▼ 枯葉の下で 世界が真空管に閉じ込められて そうして木々は葉を落とし始める 世界を侵食していた醜悪な緑は あっとゆうまに枯れ落ちて 老女の肌に似た色の葉で中を舞う ひらひらと連鎖する枯葉色の爆発は 陽だまりの大地に襲いかかる 凍りついた季節はアナログの歯車を軋ませ 秒針は止まる ヒトはうずくまる そして凍傷に覆われたココロが腐食し 枯葉が全てを埋葬する 世界は その下で腐食を繰り返す 緑の若葉を茂らせた世界樹が一本 枯葉に沈んだ地球を食らい 星座の間を根でつなぐ頃 たった一人蛹となって 冬を越した老人が呟く 春はまだかい? 669 名前:枯葉の下で[] 投稿日:02/10/13 23 51 ID m4FU2w77 【コメント】 675 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/14 10 20 ID L1n/asiX 669 二字熟語の多様が、詩の風合いを堅くるしくしている。 動詞の終止形で終わる文の繰り返しが、単調さにつながっている。 これは意図的なものだろうか。 にしても、感情の揺れがなくて物足りない。 690 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/15 00 14 ID xm6ZqLxI 669 うーむ。大袈裟だな。。。大袈裟の似合う作風って感じでもねぇな。 でも「なんじゃコリャ!!」って思わせるパワーはあったぜ! 710 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/17 00 54 ID mp1QVC7u 669 :枯葉の下で :02/10/13 23 51 ID m4FU2w77 世界・大地・季節・星座の間と字句の不統一が目立つ。 とくに季節が頻出するのは困る。あれもこれもはできないと思います。 726 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/17 21 29 ID TucNqb68 669 季節っていうものの猛威を強調した作品ですな。 原爆実験で家が吹っ飛ばされてくような そして核の冬、という感じの。 意外とその辺の隠喩も含んでるのかもしれないなあ。 冬の"老人"の何かあったの?って感じのとぼけた感じもなかなかいい 733 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/18 01 17 ID QPxsXPa8 669 SF的なイメージの凄さを表現する方法があらい。 重複が目立つし不正確なところも見受けられる。 759 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:02/10/19 04 39 ID 3zVJ6HSz 669 「凍りついた季節はアナログの歯車~」 詩の真似をしているという感じがしてしまう。 ボクは展覧会に飾ってある有名な画家の絵よりも貴方の心の言葉が見たい。 52 名前:(゚д゚) ◆UMAOQQwspE [sage] 投稿日:02/10/25 23 15 ID mg5//4L5 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/669 669 枯葉の下で わかるような、わからないような。 理屈じゃなく、好きです。 61 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/26 09 50 ID 5nKk1vsh 669 :枯葉の下で>多かった中の一つだが、表現は抜きんでていた。 68 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/26 19 39 ID SyASl7X0 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/669 枯葉の下で 1点 季節を暴虐なる力として捉えたところに 542 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 10 ID /kWq/4QG 本スレ669 枯葉の下で 真空管と書かれてるケド Snowdome の中の世界ネ。 滑るように異化されてく世界が好みなんだけど、 1連の老女と5連の老人は関連してるのか曖昧なままでちょっと不満ダワ。 関連しているのなら、5連は“彼女”でいい筈だし、 互いに関連してないのなら1連は別なイメージを出して欲しかったトコネ。 【得点】 2点 (゚д゚) ◆UMAOQQwspE:1点 構造 ◆/Cej999/v6:1点 ■▲▼ ゆくえ 帰路を急かす風 砂埃とともに撒き上がる枯れ葉は 夕暮れの紫暗へと溶けて消えた 地面に残るいくらかを踏み躙れば 乾いた音とともに砕ける葉 これらは土に沁み還るのだろう では舞っていった葉はどこへ どこへ帰るのか 冷たく澄んだ匂いが肺を満たす 繰り返す呼吸は白く 想いが剥がれ 空を彷徨うように あぁと 嘆息が漏れた 682 名前:ゆくえ[sage] 投稿日:02/10/14 18 19 ID JvKxmDmT 【コメント】 690 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/15 00 14 ID xm6ZqLxI 682 「それもいずれ地に落ちて同じようになるんだよ」ってツッコミ 入れたくなった俺様は詩人失格!!!!つーか、ふと思ったことを 詩にしてみただけって気がした。「蒔き上がる」とか、造語か? うまく行けばおもしろそうだが、なんか違和感があるだけだった。 692 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/15 00 37 ID +FNMZzKg 682 「撒き上がる」「踏み躙る」「沁み還る」「彷徨う」なんて、 これみよがしな漢字の使い方だな。格調が高くなっているとも言い難い。 好きな人は好きなのかな。それと、嘆息でオチつけるのはやや安易か。 711 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/17 00 57 ID mp1QVC7u 682 :ゆくえ :02/10/14 18 19 ID JvKxmDmT 嘆息を共にできないのは、中途半端だからでしょう。 視点や主体の移動や濃淡、深浅が。もっと自覚的に。 733 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/18 01 17 ID QPxsXPa8 682 舞う枯葉のように吐かれた息のようにさまようこと必至である自分。 791 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/20 23 46 ID 8Pix6F+D 682 この詩だと葉が残りますよね、前半部の消えた鮮やかさと比較して この残った葉の存在が最後に生かされてないかな。 そしてため息、これは冷たい吸った息、に比較すると 最後を閉めるには全体の冷たい雰囲気と比較すると苦悩の象徴にせよ "なまあったか"すぎるんですな。やや書き込みが甘いかな。 57 名前:4th ◆HdqTLODCXU [sage] 投稿日:02/10/26 01 54 ID rRAgqM+h 2点,,,, 682 ゆくえ 繰り返す白 帰ってく風 指してみた北夕 61 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/26 09 50 ID 5nKk1vsh 682 :ゆくえ>多かった中の一つ。言葉は綺麗だがそれだけという感じ。 542 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 10 ID /kWq/4QG 本スレ682 ゆくえ これはチョッと上手いと思ったワ。 2連の後半が書き込み過ぎかなとも思えるんだけど、ありそうな情景、ありがちな言葉でも、 説得力のある文脈で現われれば充分に詩情を醸し出せる典型だと感じたワ。 特に、3連で吐かれた息が最終行になってやっと声になる感覚とか、 単純な時間経過とは無縁のトコにある溜息って感じでドキっとしたワヨ。 【得点】 2点 4th ◆HdqTLODCXU:2点 ■▲▼ 散る 散る 皆散る 今 思う うだる昼 命 逢い 日 ループ 悠 原始 幻視 直視 現実 踏む 歩く 進む 道 虚飾 装飾 裂く 時 ただ 枯れる 落ちる 朽ちる 683 名前:無題[sage] 投稿日:02/10/14 19 38 ID RGmQky/F 【コメント】 690 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/15 00 14 ID xm6ZqLxI 683 散る 散る ミチル 。。。って、何かが違う。 単語ばっかでおもしれぇけど、どうしてもこういうのは入沢康夫と 比べちまうな。。。あっちと比べると単なる連想に終わってるし、 なにより不気味なまでの存在感がないな。 692 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/15 00 37 ID +FNMZzKg 683 配置される単語が一般的すぎるし、連想にも飛躍がとぼしい。 冒頭2行は、よくできた韻なのだけど。特に「うだる昼」。 711 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/17 00 57 ID mp1QVC7u 683 :無題 :02/10/14 19 38 ID RGmQky/F この手法ならもっと言葉とリズム(音韻)に凝らなくては。 733 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/18 01 17 ID QPxsXPa8 683 時代的な男らしさを感じた。 「原始 幻視」の同音と「虚飾 装飾」の意味の近似に疑問。 冒頭と最終のはやさでサンドした。 791 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/20 23 46 ID 8Pix6F+D 683 結局は羅列の前と後にネガティブな感覚を提示しただけですな。 61 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/26 09 50 ID 5nKk1vsh 683 :無題>これぐらいファンク?になると面白いけど、私の好みではなかった。 542 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 10 ID /kWq/4QG 本スレ683 無題 動詞と単語並べたダケじゃん! って釣られてみたい気もするんだけど、 それ以上に読ませるリズムになってない韻の方が問題じゃないかしら? 落ち葉のイメージも貧困だしねぇ。 【得点】 1点 都立家政 ◆L7EROpoemk:1点 ■▲▼ 失恋 並木道で、お前を見かける。 左手を捉え立ち止まり、矢を抜かず俺は愛をねだる。 ~あいづちなら幾らでも打ったお前は、無視ばかりしていた。~ そしてお前は謙虚にそれを貫き、俺を振りほどく。 大風の中、逃げる女の姿が美しい。偽者の愛を司るな。 ひらひらと銀杏の葉は舞いながら、俺を時間で埋めてゆく。 ~口うるさい、思想が合わない、挙句の果てにくさいと罵る。~ 俺は銀杏の匂いが好きだよ。お前は俺が嫌いかい。 余計な流行歌、しゃがれた音符を並べて行方は狂う。 掃除好きな女よ、偽者の愛を司るな。 ~二度塗りの甘ったるい虚実は、押さえつけられて今にも潰れる。~ 並木沿いの和菓子屋の前で、俺は涙を流す。 お前に言えることなどもうない、俺はすさんだ。 俺は流線をさまたぐ、苦い苦い銀杏の葉。 誰にも見られずに死ぬのを恐れ、地にへばるのを避けても やがては埋もれる銀杏の葉。 688 名前:失恋[age] 投稿日:02/10/14 22 56 ID +go6J1d7 【コメント】 690 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/10/15 00 14 ID xm6ZqLxI 688 なんか本に載ってそうな詩だな。うまいとは思うぜ。でも、俺には ちっと退屈だな。想像力は働かせてくれるんだけど、それがどうにも 平凡な想像力になっちまうのな。でも、うまいとは思ったぜ。 692 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:02/10/15 00 37 ID +FNMZzKg 688 具体と抽象のあいまいな重なり。 ゆえに読みにくい、というかイメージが捉えにくいように感じた。 読者が突っ込みを入れたくなる、独りよがりな断定調をどう評価すべきか。 711 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:02/10/17 00 57 ID mp1QVC7u 688 :失恋 :02/10/14 22 56 ID +go6J1d7 この人はもしかしたら化けるかな、あと一歩でおもしろいところへ行くかな、 と思います。ただ、「失恋」というタイトルと「偽者の愛を司るな」が買いかぶり かな、と首をひねらせます。 760 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:02/10/19 05 17 ID 3zVJ6HSz 688 率直にうまいなぁと思った。 「思想が合わない」「お前は俺が嫌いかい」「掃除好きな女」等 昭和チックな独特の言葉の言い回しをとても面白く読んだ。 特に「思想が合わない」って言葉を今の時代に使う作者のセンスに激しく萌え。 前時代の文学に憧れて興味を抱いていた頃の自分を思い出したり楽しんで読んだので 読んでいて批評するということを忘れてしまっていた。 「俺は銀杏の匂いが好きだよ。お前は俺が嫌いかい。」「俺は流線をさまたぐ、苦い苦い銀杏の葉」~終いへの流れ。 美しいなぁ。自分が書けないうな作品だから素直に憧れる。 テーマ「落葉」から「銀杏」への連想は今回やはり多かったんだけど この作品の「銀杏」の場合、他にまったく替わるものが無い使われるべきして 使われた「銀杏」であったから、容易に思いつくことが出来る「落葉→銀杏」ラインが気にならなかった。 791 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:02/10/20 23 46 ID 8Pix6F+D 688 うーん、実際、この詩は素直だなと思いますです。 ザクザクした感じでこなれてはいなし まあ、平凡ていえば平凡なんだけど それが逆に全部味かなっていうか。 ガレージパンクのバラードっぽい感じで 俺は嫌いじゃないっすね。 61 名前:微熱くん ◆e3/504x/.Q [] 投稿日:02/10/26 09 50 ID 5nKk1vsh 688 :失恋>描写が緻密で落葉との絡みも秀逸。だが最終連がやや重い気がする。 543 名前:ピンクフラミンゴ ◆PINKvHEPP. [sage] 投稿日:02/10/15 19 11 ID /kWq/4QG 本スレ688 失恋 ~の間に括られた言葉が、詩の中で特別な箇所である筈なのに、 一本調子な自文と変わりなく書かれていて、何の効果も挙げて無いのよね。 部分部分では面白い表現とかあるんだケド、そういう気になる部分の方が目立っちゃって、 全体としては平板なモノとしてしか感じないのヨネ。 599 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/10/20 19 27 ID ZzLbjHE0 本スレ688 失恋中の自己に対する愛着を綴ったある意味では正統的な詩であるといえるかもしれない。 ダイナミックな修辞と地の文の飾りのなさとのメリハリが読み手をひきつける。 758 名前:qwertzqwerty ◆CRIJFCPTEE [sage] 投稿日:02/10/27 14 29 ID g8VOzxWz 688「失恋」を書きました。 マイマイカムリさん、碧谷さん、都立家政さん、得点ありがとうございます。 批評を下さった皆さん、ありがとうございます。 次回もがんばろうっと。 807 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:02/10/29 12 10 ID 7cQq47FJ 688の「失恋」 実力はもちろんなんだけど、「思想が合わない」という一言にシビレてしまった。 言葉の復興。 【得点】 5点 都立家政 ◆L7EROpoemk:1点 マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2:1点 碧谷 ◆m0T5I/FREE:3点 前へ ← 1 2 3 4 5 6 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/258.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 お題 16行の詩 開催期間 03/03/19~03/03/29 参加作品数 35 審査員 12人 本スレ 6の626-7の34 議論スレ 5の565-649 【チャンプ】 春の城(たもい):15点 【準チャンプ】 夕暮れ(ジューク):11点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 631 後へ続く者への詩 - 1 632 star-star-star - 2 635 ゆらぎり - 5 636 無題 - - 637 無題 - 1 639 太陽 VS 千手の松 忍者ぐりまる 5 640 町 のなか の 廃虚 - 7 641 16階段 - 6 642 16行のdepth - 10 643 インプロンプチュ - 1 644 夕暮れ ジューク 11 646 春近き冬 現実近き虚構 - 2 647 行く末 - 1 648 堕落論 - 1 649 トドマル - - 650 斑 クロラ 7 651 しばれる - 3 652 春の城 たもい 15 660 旅の形式(しきたり) - 2 662 逃げろ 無名小説 - 665 優しい嘘と静かな矛盾 - 2 667 豊穣祭の生贄 ame 3 669 16行でわかったこと - 5 670-671 黒い乳首の一生 しいな まほろ 3 672 伝えたい気持ち - - 673 名前はいらないという名前もいらないかもしれないがどうでもいい - 5 674 春と戦争 激辛正当派 7 679 詩板かぞえうた - 7 683 正常位 快楽童子 2 684 歩 - 2 692 anonymus (アノニムス) - 3 693 あなた - 10 694 MOTION PICTURE SOUNDTRACK greenbook 1 695 温風 かねこすずみ 6 696 壮絶なる議論の果てに ドン亀@天才様 - 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o greenbook ◆VZ.CboVnb2 美人バスガイd亀子 ◆jsuaGAIDa2 都立家政 ◆MD76fFko5o 名無しの雄 ◆YWbBGuPijI クロラ ◆oNwpnhIJYU 霧都 ◆SNOW/oy/Uw Canopus ◆DYj1h.j3e. 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q Ippei ◆KIno895986 たもぃい ◆P6tSlrTfiY 【採点レス】 713 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:03/03/27 00 51 ID ZkglS1RW 3点 652 :春の城 :03/03/22 13 47 ID ubmWkI/6 2点 644 :夕暮れ :03/03/19 22 55 ID p8qbQ+zu 2点 669 :16行でわかったこと :03/03/24 01 46 ID 47YkeOWK 2点 693 :あなた :03/03/25 23 18 ID lNj5PZbe 1点 635 :ゆらぎり :03/03/19 05 07 ID zIlu5rPe 1点 674 :春と戦争 :03/03/24 14 50 ID /RVmec6g 1点 679 :詩板かぞえうた :03/03/25 00 07 ID ye8HizLK 1点 684 :歩 :03/03/25 08 37 ID N86PwlUY 1点 692 :「anonymus (アノニムス) 」 :03/03/25 22 05 ID /w0oRhi0 720 名前:しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o [sage] 投稿日:03/03/28 05 31 ID 9sMRTqTr 【3点】 674「春と戦争」 【2点】 640「町 のなか の 廃虚」 641「16階段」 652「春の城」 683「正常位」 695「温風」 【1点】 639「太陽 VS 裸の松」 642「16行のdepth」 644「夕暮れ」 647「行く末」 660「旅の形式(しきたり)」 669「16行でわかったこと」 684「歩」 721 名前:greenbook ◆VZ.CboVnb2 [sage] 投稿日:03/03/28 20 23 ID QOR9kSc3 ◆3点◆ 650「班」 ◆2点◆ 644「夕暮れ」 693「あなた」 ◆1点◆ 652「春の城」 692「anonymus (アノニムス)」 695「温風」 722 名前:美人バスガイd亀子 ◆jsuaGAIDa2 [] 投稿日:03/03/28 23 17 ID Ja9WFgxG 【2点】 652「春の城」 695「温風」 723 名前:豪傑バスガイドン・亀男 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:03/03/28 23 18 ID Ja9WFgxG 【1点】 635「ゆらぎり」 639「太陽VS千手の松」 641「16階段」 644「夕暮れ」 667「豊ジョウ祭の生贄」 674「春と戦争」 693「あなた」 7 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [] 投稿日:03/03/29(土) 12 09 ID C7zvh3Ma 【3点】 642 「16行のdepth」 【2点】 669 「16行でわかったこと」 673 「名前はいらないという名前もいらないかもしれないがどうでもいい」 8 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:03/03/29(土) 12 10 ID C7zvh3Ma 【1点】 631 「後へ続く者への詩」 640 「町 のなか の 廃虚」 641 「16階段」 643 「インプロンプチュ」 646 「春近き冬 現実近き虚構」 648 「堕落論」 651 「しばれる」 652 「春の城」 660 「旅の形式(しきたり)」 679 「詩板かぞえうた」 693 「あなた」 14 名前:名無しの雄 ◆YWbBGuPijI [] 投稿日:03/03/29(土) 15 25 ID 0D5PJSJg 【2点】 644 「夕暮れ」 652 「春の城」 670-671 「黒い乳首の一生」 【1点】 635 「ゆらぎり」 642 「16行のdepth」 667 「豊穣祭の生贄」 693 「あなた」 19 名前:クロラ ◆oNwpnhIJYU [age] 投稿日:03/03/29(土) 21 53 ID 1t4nG6GH 2点: 632 「star-star-star」 1点: 639 「太陽VS千手の松」 642 「16行のdepth」 644 「夕暮れ」 667 「豊穣祭の生贄」 679 「詩板かぞえうた」 21 名前:霧都 ◆SNOW/oy/Uw [sage] 投稿日:03/03/29(土) 22 41 ID oB4qqkm5 641 「16階段」 1点 646 「春近き冬 現実近き虚構」 1点 651 「しばれる」 1点 652 「春の城」 1点 674 「春と戦争」 1点 679 「詩板かぞえうた」 1点 692 「anonymus (アノニムス)」 1点 22 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:03/03/29(土) 23 05 ID 8flI8f+w 640「町 のなか の 廃虚」 2点です。 642「16行のdepth」 2点。 あとは1点です。 637「無題」 650「斑」 652「春の城」 695「温風」 23 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:03/03/29(土) 23 09 ID VPKzLnom 2点 639「太陽 VS 千手の松」 640「町 のなか の 廃虚」 652「春の城」 693「あなた」 1点 644「夕暮れ」 650「斑」 694「MOTION PICTURE SOUNDTRACK」 24 名前:Ippei ◆KIno895986 [sage] 投稿日:03/03/29(土) 23 53 ID G05H37T4 3点 679 「詩板かぞえうた」 2点 665 「優しい嘘と静かな矛盾」 673 「名前はいらないという名前もいらないかもしれないがどうでもいい」 26 名前:たもぃい [] 投稿日:03/03/29(土) 23 57 ID jhSTLfUx 【2点】 635 「ゆらぎり」 642 「16行のdepth」 650 「斑」 27 名前:たもぃい ◆P6tSlrTfiY [] 投稿日:03/03/29(土) 23 58 ID jhSTLfUx 【1点】 641 「16階段」 644 「夕暮れ」 651 「しばれる」 670-671 「黒い乳首の一生」 673 「名前はいらないという名前もいらないかもしれないがどうでもいい」 674 「春と戦争」 693 「あなた」 作品 ■▲▼ 後へ続く者への詩 631 名前:後へ続く者への詩[コレデドウジャ!(;゚Д゚)オルァッ!!] 投稿日:03/03/19 01 13 ID 6qiWHom9 『16行の詩』ッ! それは己への挑戦である! この形式指定は拘束に値しないッ!! 1行に100文字くらい書いてしまえばいいのだッ! だがそれは読み手に不親切というもの… そう、長文書きが16行でそこそこ読める詩を書くには 耳鼻指髪を削ぎ血を煮込むような推敲を要求されるッ! しかし!それを乗り切らずに何が詩人よッ! こんな制限など縛りに入らんわッ!! 亀甲縛りどころか後ろ手縛り以下よッ! いや、詩人としての底が知れるだけに これは開脚縛りプレイと言えようッ! 羞恥を快感に変えるべくッ! 貴様らも俺に続けぇッ!! あふん! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ star-star-star 632 名前:star-star-star[] 投稿日:03/03/19 01 20 ID BPFUEq2C 人々の幸せあふれる街に 鉛玉落ちた 誰かの不幸な鉛玉落ちた 焼けた焼けた 全部焼けた どれもこれも 真っ黒け でも 燃えないものあった それは みんなの心 明日への希望の心 鉛玉ごときには負けないみんなの心 どんなヤツにだって 燃やせはしないよ だって僕らは空の上の星だから 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ゆらぎり 635 名前:ゆらぎり[] 投稿日:03/03/19 05 07 ID zIlu5rPe だけど、そんなに願わしいもんじゃない それでも向こうには光が待っています 異様なまでに吐き気がするが 飛んでいるから気がつかないだろ わりかし、相手に不満もあるだろう 人の体というものは 自由も欲望も存分に割り切れない 不可能のつもりの可能ゆえに 愛しているから痛いんだ 殺したいから喚いているんだ なんの意味さえ持っちゃいない 価値だと言い換える頭さえ撃っちゃいない 飛んで行け あなたの愛した現実の中へ あなたが殺した幻想の中へ 飛んで、いるのだ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 無題 636 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:03/03/19 11 31 ID dt6fERUj 今日は、朝霧が深く、私と女は二人よりそって いそいそと、静かな町の中を せわしく足音を立てながら横切った さぁ、一斉に夜が明ける前に 女と私は、何処までも深くて、赤いワインを飲みながら 語り合った将来のことそして死につて 午後の日射しが私たちの酔いの上に重く キラキラとのしかかってくる 夜、女と私は愛し合った、深く、昼間飲み干した 真っ赤なワインの赤よりも深く 落ちていけば落ちていくほど私と女透明に、そして 軽くなっていくようだ さて、心境の変化とは激しく、うねりを上げ、 時に我々をまどわす 朝女が一人でかえっていく 朝霧の中に溶けていく 後ろ姿を見ながら私は、今日もまた、真っ赤なワインを飲み干す 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 無題 637 名前:名前はいらない[] 投稿日:03/03/19 14 56 ID C+eRzbEq 空の欠片は時折に 世界の頭に突き刺さる 怯えながら逃げながら 気づけば上に空はない 転がるままの目の玉は 2秒に一度で空に触れ 映すものは羽の骨 乾いているのは神経の足 綺麗な海の絵の上に 置かれているのは空の欠片 頭蓋の眉間を貫いて 青い空と雲の模様 予想通りの弾道に 道を尋ねる道しるべ 乾いたままの脳の中 見えるものは骨の白 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 太陽 VS 千手の松 639 名前:太陽 VS 千手の松[] 投稿日:03/03/19 15 34 ID 4fGqtTB+ あの娘は十六茶 飲みながら 太陽がこっちに近づいてるね と呟いた 春の砂浜 ぼくらだけ 彼女は空き缶 投げ捨てた ポケットに入れたタマシイが おびえてる この先ぼくら どうなっちゃうんだろう ふと腕みれば 肌がチリチリ 焼けて 焦げて めくれあがってる 断崖の上に 松の木が見えるだろう 枝の赤い すっ裸の松が あそこに向かって 走っていって よじのぼってみないか 太陽の熱を奪い取るような 松の木が見えるだろう 枝の赤い 千手の松が ぼくらもあのように 空に向かって すべての手という手を 広げてみないか 千本の手をこちらから 伸ばしてやろうぜ 食われる前に! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 町 のなか の 廃虚 640 名前:町 のなか の 廃虚[sage] 投稿日:03/03/19 16 57 ID vkUJV2lZ それは 。 でも 、 でも よかった 崩れ去った 部屋に 残っている ものは 夜 あ く び が出て ぼくはそのまま車のナンバープレートを数えた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 16階段 641 名前:16階段[] 投稿日:03/03/19 20 14 ID Kia9p+aq 16から1まで落下 あっけらかん 下がる無表情 苦労もせず不浄王に蝕まれ 失われかけ 上がり 下がり セルフ散り 機械化 改革 レム睡眠 便利か不便利 一目瞭然 仮面だらけの流れ 退く少年 12時から12時 短針 長針 性行為 正上位 1日2歩 3日で5歩 1歩はセックスレス 性器も擦れる 右で下がり 左で上がり また12時間後との盛り マラに アワビ かったりーけど欲満たすtime イカ臭い 蜂を束ねる蜂 8をわっかにして8と8を束ねる先 三つで一つ 三人前 それでもまだ蜜が足りない 上下上下 覚える浮遊感 背中で音出し飛ぶクルーザー 母を尋ね 旅立つ みなしごハッチー 直ぐに泣き出す 病院にない番号 日本限定 萌える医者の快感度 ひたすら上がり下がり 高血圧 低血圧 境目 三途の川と直結 財は富んでる 意識は飛んでる 降りきった頃にはご臨終 医者 遺族 皆 ご立腹 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/613.html
前へ ← 1 2 3 → 次へ 作品 ■▲▼ 中村仲蔵 蒔くからに負けぬ意気かな巻く煙 346 名前:中村仲蔵[(中村仲蔵は題名です・これは投稿作品です)] 投稿日:2007/02/14(水) 22 24 42 ID z/1pmDH0 【コメント】 384 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 32 25 ID YYY60V9C 346 中村仲蔵 落語ネタって、知らない人には意味不明かも。つかゴメン。 390 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/21(水) 07 42 23 ID W6E3uGO5 346 今調べたんすけどね、江戸時代の名優だそうで。演出家としても凄かったそうで。 で、煙草との関係はそこのホームページに出てなかったので不明ですが、まく、まけ、まく、と きれいにまとまってていいと思いました。すんませんね、あんまり書けなくて。 391 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/21(水) 07 42 34 ID 0mKI5poV 346 中村仲蔵 演出家としての中村仲蔵は面白い人物だね 落語のネタの何かなのでしょうか 役者としては粋なイメージですがわたくしはそれほど詳しくはございませんので真意を汲み取るにはいたりませんでした 820 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/02/24(土) 04 38 52 ID dWboxjAm 346 中村仲蔵 なんだか、物足りない感じがします。 どうせならこの形式のまま、もっと他の言葉で何作か作って頂いて、 それを組み合わせて一遍の”詩”となさったなら、それは面白いと思うのですが……。 確かに、長すぎるのはどうかと思いますが、短ければ短いだけ難易度が増します。 その難易度に見合うくらいこの文が充分な表現を持っていたか、 と考えると、どうも、惜しいのです。 この長さを維持するなら、もっと鮮烈なイメージを組み込んだ方が宜しいのでしょうし、 そうでないならば、この韻や形式に適切な長さが、もっと長いところで存在すると思うのです。 ■▲▼ 手紙 あたし退屈でたまらないんです 寂しくてたまらないんです ホント夜がたまらないんです だから貴方 貴方ばかりを ヌメヌメのまま外に飛び出して 空を見上げながら猛ダッシュした 三日月が激しくスウィングしていた 星がバラバラ降って目に入ってきた とても痛い とても痛い あたしのろしあげながら国道を 人間たった一人っきりで 闇でも赤い郵便ポスト 飛び跳ねながらあたし横切り 「あらかじめ登場人物は皆狂っていました」 ぽつり呟いて先を行ってしまう また今宵も “ガリガリに痩せた猫よ 今こそ死ね” ビュウと風舞い金属音のハミング聞こえ ズタボロになった老犬の遠吠え 鳴り止まない黒電話のようで あたしたくさんの耳ひきずり 高く長くのろしをあげて ケンパケンケンパ泣きながら 一番赤い郵便ポスト探し 今を漂う みんな逃げてく みんな逃げてく 354 名前:手紙 [] 投稿日:2007/02/15(木) 09 13 50 ID bHtpDbyH 355 名前:手紙 [] 投稿日:2007/02/15(木) 09 14 27 ID bHtpDbyH 【コメント】 384 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 32 25 ID YYY60V9C 354-355 手紙 ごめん、内容がよく分からなかった。 387 名前:ゆうこ ◆TC/7PAHYPA [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 02 19 55 ID Qj+xa8qM 「手紙」 …小綺麗にまとめているが、読み終えるまでずっとイライラした。 使い古された文句、表現、リズム。 スーパーの惣菜を石油トレイのまま並べたような感じ。 390 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/21(水) 07 42 23 ID W6E3uGO5 354-355 一連を読むと恋する女の子なのかニコチン中毒の人が夜中煙草買いに行くのか、どっちかだと 思ったんですけど、その後の展開が私には意味不明で最初に謝っておきますけれども。 痛い、とか、みんな逃げてく、という繰り返しから想像するにかなり負の感情に満ちているのだとは 思いますが、煙草との関連なのか「のろし」が何度か上がりますけれども、のろしと言えば戦いの 合図なわけで、それにしては勇ましさがなく最初から敗者が逃走しているような弱々しさも感じて しまってちょっと合点がいきません。悪い意味で詩みたいなフレーズも多すぎる気もいたします。 391 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/21(水) 07 42 34 ID 0mKI5poV 354-355 手紙 とても痛々しい手紙なのですが 狂気が半端なので煙草を吸って物思いな主人公が良くも悪くもぼやけてしまっているように思いました のろしは煙草の煙として使用した言葉なのでしょうか 何かの合図としても理解しにくく浮いてしまっている うーん何かが足りないと読みながら思ったのですが 独り言のような運びな故に手紙をどのような人宛て 対象 それが浮き上がってこないからモノローグとしても弱いと感じたのかも知れません 396 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/02/21(水) 14 10 03 ID aZn2wNoX 2点 354 -355:手紙 やけくそで笑えてせつない。 404 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sag] 投稿日:2007/02/23(金) 21 24 57 ID xA6Kpa4R 354 「手紙」2点 意味不明だが剃刀で浅く指先を切ったような読後感が残る。 815 名前:心霊写真[sage] 投稿日:2007/02/24(土) 02 44 34 ID g0Z075M4 お疲れさんです。手紙を書きました。 『登場人物は皆狂っていた』ってイベント見に行って 良い言葉~と思って丸まま使用しての投稿でした。 伝えたかったことは主に、存在の惨めさです。 あと、やけくそも。ゼッケンさんありがとう。 お題どこ行った~、てのは毎度です。 でも、のろしはまんま煙草の煙のことで 戦いじゃなく、私はココよ的合図。 不気味さやコミカルさも伝わる人には伝わって それが嬉しかったです。 皆逃げてく×2で、喫煙者の寂しさも しつこ目にあらわしてみました。 意味不明に思われてもしょうがないと思いました。 ゆうこさんにはイライラさせてすみません。 としか言えないです。。。 これに懲りずですね、審査員して欲しいです。。。 ありがとうございました☆ 821 名前:アルペジオ ◆UfM5Clgw1I [sage] 投稿日:2007/02/24(土) 04 40 18 ID dWboxjAm 354-355 手紙 物語の根幹のようなイメージ。 予感の領域が多く、良くも悪くも荒削りで、未完成のように見えます。 例えば、「貴方」とどういう関係でいるとこんなことになるのか、 ”ガリガリに痩せた猫”は主人公とどう関連しているのか、 そして何よりも何故飛び跳ねるのか。 そういう、疑問が自ずと浮上してきます。 また、全体として、 人物や風景よりも「狂気」がさきにあって、 どこかのテーマパークの風船売りの人が持つ風船のように、 「狂気」だけが支点となり、他は思い思いの方向に伸びています。 この狂気の濃厚さが作品の持ち味となっていると感じるわけですが、 いかんせん、それだけの狂気を生むことへの説得力がない、 ”何故か狂気が発生して、雑多なものが狂気の名の下に集められた” という状態で、風景が完全に味気を無くしてしまっています。 構成・展開を工夫して、情景と共に迫っていく文章となれば、 読者に届くものもそれなりに大きくなるとは思うのですが……。 【得点】 4点 ゼッケン ◆ZkkenDgUE6:2点 あばらや ◆61ynRipd12:2点 ■▲▼ 階下にて 階段は急すぎた 瞳孔の開ききった眼で頭上を仰ぐ けぶる灰色の気体 踏み外した時の 膝小僧の青アザ いつも無意識の中を遊泳している 中を満たす液体はヤニと薬の匂い このイジメの犯人は自分自身 沸騰した意識は雪に埋めて冷やしている 冷えるはずはないのだが 日々の喧騒を通さない 窮屈でむせ返る歪んだ時間 此処から動けずにそれに溺れている 開かない窓をあける勇気 一から登り直す気力 無くしたものは二つ そうしてただ虚空を見つめながら 掴んで投げた小石は 恐ろしく急なその階段の上を進んでいく 勢い陰り落ちたその地面は抜け 階下に佇む愚者の頭上に落下した そこに階段はもう無かったのだ 357 名前:「階下にて」[] 投稿日:2007/02/15(木) 19 42 19 ID 4gH7pGSI 【コメント】 384 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 32 25 ID YYY60V9C 357 「階下にて」 煙草というよりも大麻かなにかのような。 落下した後は、どうなったのだろう? 392 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/21(水) 09 40 14 ID W6E3uGO5 357 このイメージの羅列はどうも陰惨で、特に6連までは退廃的で病的な薄気味悪さに溢れて おります。これをどのように処理してくれるのかと期待して読み進めると、やっと小石を投げる という能動的なアクションが現れて一瞬わくわくするのですが、最後でまた裏切られるような 結末。自分で投げたつもりの石が自分という愚者に当たって自業自得みたいなやりきれない 状況のまま終わってしまいます。煙草との関連を見れば禁煙できない自分への苛立ちなのか、 煙草を吸うことくらいしかすることがないアパシーに対する自嘲なのか、どう読んでもどんよりと した陰惨さで全編が塗りつぶされているため、救いがない、という印象です。 397 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/22(木) 01 27 26 ID 7pB6n1Vh 357 「階下にて」 煙草は大麻か ドラッグ常習者のなれ果てといった雰囲気にみちた悲壮感と佇まいです 自省からくる客観 無気力を書きたかったのだろうかと思いました 階段という高さと自分の立ち位置ともいうべき落差と“石”の表現に 惹き付けられて再読したわたくしがとらえたものは よからぬ負の感情なのですが 表現力かこの作品を書かせた 動機なのかは わからなかったのです しかし共感とは違ったものではありますが心に残りました 雰囲気というか 愚かさに価値というのも変かも知れませんが この作品を書いたことによって 浄化を作者様は行ったと読めたのです 821 名前:アルペジオ ◆UfM5Clgw1I [sage] 投稿日:2007/02/24(土) 04 40 18 ID dWboxjAm 357 「階下にて」 階段・(侵された)自分自身・小石 の、シンボライズされた雰囲気は秀逸です。 しかしながら、前半部分、 主に「転落」について語っているこの部分を、もう少しスマートに出来ないものでしょうか。 この作品の力点は、 自分が登ろうとすることさえあきらめた階段をいとも軽々と上がっていく小石、 そしてそれが結局自分のいるところに堕ちてくる、というところにあると思うのですが、 そこに行き着くまでの展開が、いささか冗長なのです。 かえって、後半部の味を削いでしまっていて、もったいないのです。 前半が軽快なテンポを持つようになると、後半の鋭利さがもっと引き出されると思います。 小石の展開は、これは、好きですね。 【得点】 5点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:2点 アルペジオ ◆UfM5Clgw1I:3点 ■▲▼ 篠譜マカ 不完成を唇に岩眼を纏った意識のコーヒーを恋人聞いた聞いて消えてテスト終わったリラックス内緒ハアハア相変わらず早足早く 濃縮悲劇するとかみじめなハアハア這いだって肺から飛行機雲引いたりリアカーて里華とかのロボットだねノートだねアトムノーベル濃縮脳不完成膨らむ唇 五五五号 内緒の栽培満ちて贋大概夕日言い方濃縮悲劇みじめなハアハア這いだって煙は慈し這いだって試合仕掛けて式好かない隙精力剤飛行機雲久しぶりにもカードハイとか長谷川リアカーまずかったかも二次会日程不完成のファイズを見出だせば見返りもへじ 「希ガス統一トレイン煙の濃縮バーへようこそ」 360 名前:eng ◆gKCGnbBUZc [] 投稿日:2007/02/15(木) 22 05 34 ID eL82lnXO 361 名前:eng ◆gKCGnbBUZc [] 投稿日:2007/02/15(木) 22 09 48 ID eL82lnXO 【コメント】 384 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 32 25 ID YYY60V9C 360-361 eng ◆gKCGnbBUZc ごめん、意味が分からない。 392 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/21(水) 09 40 14 ID W6E3uGO5 360-361 濃縮という単語とハアハアという息切れが繰り返される、まさに濃縮された息苦しいまでの文章 そのものに勢いはあります。電波スレに投稿すれば5点あげちゃいます。 397 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/22(木) 01 27 26 ID 7pB6n1Vh 360-361 韻踏みの箇所と縺れたような言葉の絡み 意味不明さが素敵なのです しかし 言葉としてではなく 感じるという不思議な そうだ煙に巻かれたような後味があったよ 大麻栽培のお話のような ぼんやりそのときある景色をなんとなく見上げているような 823 名前:アルペジオ ◆UfM5Clgw1I [sage] 投稿日:2007/02/24(土) 04 59 15 ID dWboxjAm 360-361 篠譜マカ(?) イメージを数珠繋ぎにしたようにも見えますし、 長い長い文章を不規則に縮めた(決して、要約、ではない)ようにも見えます。 ある種の実験性が見える作品であり、 可能性への挑戦、という意味では評価できるものではあります。 ですが、一個体の「作品」として捉えますと、 どうしてもその実験性があるゆえの、未完成ゆえの、拙さが露呈しているように思えます。 なんとなく、まだ読者とのパイプが繋がっていないように思えるのです。 作品として提出するには、もう1段階、必要だったのではないかなあ、と思います。 835 名前:eng ◆gKCGnbBUZc [] 投稿日:2007/02/25(日) 18 57 42 ID uPTiK0OZ 評ありがとう。「煙草」の回に参加してました園児です。 ちょっと場違い感を醸し出してましたか。意味不明すぎて悪乗りだったかな。 にいちぇさんおめでとう! 今は散文とも定型詩ともつかない詩が詩板にみかけるようになりましたね。わたしはいいことだと思いました。最近、詩板でたけおっさんを見掛けない。 838 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/25(日) 22 42 29 ID 8lv/C1Ph 835 にーちぇじゃない、ってのに。でも俺も色んな形式あっていいと思うんだよね。 なんでもあり的なところが詩で遊ぶ醍醐味かな、と。 ■▲▼ 今週のハイライト おれらにいつも声援送るオーディエンスのみんな! おまえら全員死ぬよ? This is HIGH-GUNS! おれらのファンはもれなく低脳 弱虫ばかりのジコチューぞろい 意志薄弱! 意志薄弱! 世界的に見て失格 人生棒に振ったサッソク 劣等のレッテル 傑作に拘束 行き場なく低所得 低所得! 低所得! スモーキングASAP スモーキングASAP 副流煙でけむに巻く ヴァァァァァっと 迷惑がられ けむたがれ 向こうに行けと追いやられ ヘルシー世紀のアパルトヘイト 地で行くハイリスクノーリターン 絶滅推奨 ワシントン真逆条約 医療費圧迫 国民の迷惑かえりみず はてはチューブにつながれ生ける生ゴミIQゼロ おまえら生きてる資格なし 回線切らずに腹切ってシ ドナドナドーナー ドナー同意書忘れるな スモーキングSOS スモーキングSOS 副流煙の罪に泣く ヴェェェェェって 363 名前:今週のハイライト1/2[sage] 投稿日:2007/02/16(金) 02 57 19 ID 3hMHpJMb 364 名前:今週のハイライト2/2[sage] 投稿日:2007/02/16(金) 02 58 18 ID 3hMHpJMb 【コメント】 385 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 33 46 ID YYY60V9C 363-364 今週のハイライト ラップ調のノリがいいね。 386 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 36 00 ID YYY60V9C 【1点】 363-364 今週のハイライト(ノリの良さに) 392 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/21(水) 09 40 14 ID W6E3uGO5 363-364 ハイライトは安くていいよね、とまずタイトルを誉めるわけですが、内容も自虐的に喫煙者批判を 畳み掛けているように見えて、実は喫煙者批判をする人達の常套句を並べて皮肉るという高度な アイロニーが読み取れます。ドナドナのくだりが一番笑えました。2点。 397 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/22(木) 01 27 26 ID 7pB6n1Vh 363-364 今週のハイライト リズムがよいのでさらりと読めるのですが皮肉が洒落ていますね タイトルもさらりと決まっているし 煙草という代物を好む人々を社会という枠で切り取って 尚且つ社会性ばりばりありまくりの煙草について 主張の歌に仕上がっている感じを受けました 402 名前: ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2007/02/23(金) 16 42 36 ID fLYHaLqJ 363-364今週のハイライト 面白いなぁ。 形式きちんとしてるのに口調はすっげぇラフ。 やめられるもんならやめてーよ!とゆー、スモーカー心をくすぐりました。 404 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sag] 投稿日:2007/02/23(金) 21 24 57 ID xA6Kpa4R 363ー364 「今週のハイライト」 爆笑。言葉の威力。 823 名前:アルペジオ ◆UfM5Clgw1I [sage] 投稿日:2007/02/24(土) 04 59 15 ID dWboxjAm 363-364 今週のハイライト ハイライトに口を持たせるとこうなるのか……(知ったかぶり;) 楽しませて頂きました。 確かに、作中の隅々にまでアイロニーが浸透していて、 かなり酷いことも言っている、その筈なのに、コメディックで面白い。 特に、 >ヘルシー世紀のアパルトヘイト >地で行くハイリスクノーリターン のくだりは巧いな、と直感しました。 こういうタイプの作品への出版社からの風当たりはあまり良い方ではない昨今ですが、 僕みたいな一般人としては、たまにはこういう作品もいいな、と思います。 多少強引過ぎるかな、というところもないわけではありませんが、 オーディエンスの心を掴むには充分だと思います。 827 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sag] 投稿日:2007/02/24(土) 05 56 17 ID BXesa0wr すいません、「今週のハイライト」に2点て書き込むの忘れてました。 集計結果には影響なくて良かったっす。 チャンプのまんこ将軍おめでとうございます。 あと天才君のキャラを真似ている人は特許侵害に注意しましょう。 828 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/02/24(土) 08 09 08 ID hnzbserV 今週のハイライトを書きました。 【得点】 7点 シオン ◆poetsyov/2:1点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:2点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点 ◆OPBYKkBBNQ:1点 アルペジオ ◆UfM5Clgw1I:2点 ■▲▼ みち 雨は すでに黒い舗装路の上を叩き続けていた あたたかい女まで数キロのみちを叩いていた 川の流れにそって冷たい風が流れていた 電柱に張り付いた新聞では 24人が亡くなった事故がペラペラ鳴いていた いま、ケースから一本抜き火を付ける 肺に煙を吸い込み吐き出せば 目の前が霞む ああ いま 煙を媒介に僕とみちが繋がった 雨が強く みちを叩いて輪郭を炙り出し 雨が強く 僕を叩いて輪郭を炙り出した 367 名前:みち[sage] 投稿日:2007/02/17(土) 02 41 17 ID EQEWE0Xx 【コメント】 385 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 33 46 ID YYY60V9C 367 みち みちを未知と読み替えて未来へ馳せる思いを…とか考えてみたけど、 どうも詩の情景がピンとこなかった。 392 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/21(水) 09 40 14 ID W6E3uGO5 367 あたたかい女という表現から好きな女性に会いたい気持ちは伝わるのですが、なぜ煙草を一服 してからでないと踏ん切りがつかないのか、よくわかりませんでした。電柱に新聞紙が張り付く ほどの強風、土砂崩れかなんかで24人も死亡するほどの集中豪雨、と考えるとこの状況はすこぶる 危険なのかもしれませんが、本当に会いたかったならば、私ならば躊躇せず、女の場所にずぶ濡れに なって向かうと思います。あと、大雨強風の中で煙草に火がつくのか、というのも疑問点です。最終連 も、二行繰り返すのはくどく、すでに僕と道が繋がった、との記述があるので一行でまとめられれば、 もう少しすっきりしたかもしれません。 398 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/22(木) 01 49 26 ID 7pB6n1Vh 367 みち 読み取ると雨が降っていて川の流れが見えるところに居る という出だしの情景から風の描写より 水面の描写のほうが自然かなと思ってしまったよ 寒い 冷たい雨の中 あたたかい女 この対比が もう少し効果的に映える様に工夫するとよりよくなるような気がします 雨の中で煙草を吸う描写の 記述も雨風がある中ならば すんなり吸えるのは不自然じゃないかななんて思うんだ 女の人に会いに行く過程での出来事なら 景色に反映させる心情をもう少し書き足すと良くなりそうね 402 名前: ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2007/02/23(金) 16 42 36 ID fLYHaLqJ 367みち あたたかい女がいる世界はまた、「死」が当たり前に存在する世界。そんな世界で、とにもかくにも語り手は《みち》を見つけだしたようだ。 漠然としているけれど、なぜか心ひかれる作品でした。 824 名前:アルペジオ ◆UfM5Clgw1I [sage] 投稿日:2007/02/24(土) 05 00 37 ID dWboxjAm 367 みち 雨と煙草に火がつくことのパラドクスがどうも目に付くのですが、 雨の日、それもかなり強い雨の日における情景描写は巧いなと思います。 ただ、細かいところ、およそ文の構造にあたるところに、不満が残ります。 例えば、最終連の「雨が強く」の繰り返しなどは、いささかくどいようにも思えます。 敢えてリピートするならば、「さらに」などで2文を繋ぐなどをした方が良いかと。 あと、全体的に若干の叙情が加わると良いかもしれません。 【得点】 1点 ◆OPBYKkBBNQ:1点 ■▲▼ 紫煙の行方 あの日の煙草はうまかった 今でもはっきり覚えてる 人生に分岐点というものが どれだけ仕込まれているかは知らない それでも 少なくともふたつは すでに経験してきたように思えるけれども ひとつは学校を辞めたとき―――退学届けを担任に手渡した帰り道 校章を毟り取って川に投げた 映画や小説の主人公になったような興奮で 初夏の日差しが例えようもない色で輝いていたんだ 川岸でショウリョウバッタがチチチチと飛び交う真ん中に座って いつまでも両膝を抱えて とっくに消えた波紋の残像を ずっと眺めていたんだよ 水もきらきらして流れていたんだ でも現実というものは厄介で 家に戻れば担任が待っていたり 父親もいつもより早く帰宅していたり 厄介な会議が始まって 厄介な親子喧嘩は何日も続いて 厄介な家庭訪問も何度も繰り返され 本当に退学できたのは数ヶ月もあとになってしまったのだけど 本当の分岐点はあの川辺で過ごした数時間だったんだ くゆらせたキャスターはほろ苦かったけども ふたつめは女の子に告白したとき―――入り直した定時制で出会った彼女と遊園地に行って コーヒーカップをぐるぐる回しすぎて彼女が酔ってしまったあとのこと 介抱しながらもチャンスを窺って また映画や小説の主人公になって 閉園の近づいた夕暮れは啓示のように美しく燃えていたんだ ペンキの剥げた赤のベンチでコーラフロートが溶けていって おでこの熱でほとんど溶けてしまって そろそろ帰らなきゃ、と彼女が言うのでひどく焦って どもりながら君のことが好きだ、と言った でも現実というのは映画でも小説でもなくて それは知っていたのに うまくいかないことに腹が立って 余計な捨て台詞を言って 余計に彼女の傷をえぐって 余計なことに彼女は登校しなくなって 登校拒否で学校を辞めた彼女は 今度の定時制も登校拒否になって 自分は昼間工場で働いた金でバイクを買って ショートホープにむせながら真夜中の住人になった ある日 殴られて目の周りが腫れあがり 前歯を折られた血の味が むせ返るような嗚咽を呼び覚まし 人生なんて 軽くサイドキックで下水の側溝に蹴り落としたつもりが 皮靴の裏に砂利の混じった ポイ捨てガムみたいにしつこく それは干からびて固まっていて 剥がそうとしても取れなくて どこかの夜のシャッターにガシャンと音を立てて身体を埋めて それから ―――おもいっきり泣いた 泣いたのは幼少期を除けば初めてで 泣き方も止め方もわからなかったけれど 泣いているうちに演技してるような気分になったりして 意識的に呻いたりしてみると やっぱり余計に上手く泣けたりして だんだん泣き方を覚えて 朝が白々しく曇ってくるまで ずっと泣いたんだ 泣くことを楽しみながら 泣ける自分に驚きながら そして疲れた頃に皮ジャンの内ポケットから くしゃくしゃに捻れたセブンスターを見つけて いつのまにか寒くなっている空っぽの胸を両腕で隠すように 足元もそろえて小さくなって よれよれのセッタを震える指でまっすぐにしてから 火をつけようと体中を探ったのだけれど シルバーのジッポは見つからず 予備の100円ライターは親指の腹が擦れて痛くなるだけで 腰を上げて まだ駅の売店すら開いていない時刻の街並を見渡すと なぜか涙は乾いて 悔しさはすっかり消えていて 痛みもどこか心地良くて 颯爽とはいかなくても 歩いたんだ まだ黄色が点滅してる信号をいくつも渡って 歩いていたら どこかの店先で早起きのジイサンが ちりとり持って掃除なんかしてるものだから すいませんとか声かけて ライター貸してくれ なんて言ってみて 顔がボコボコなのに同情してくれたのか その顔が怖がったのかは知らないけれども 薄っぺらいライター貸してくれて 持ってっていいとか言ってくれて ちゃんと礼は言ったんだ それがまた気分良くなるきっかけのひとつだったけど ようやくたどり着いた知らない公園のブランコに座って 煙草がやっと吸えたんだ 煙草はうまかった―――でもこの出来事は分岐点ではないんだ 分岐点とは分かれ道だから 学校をあのまま続けていたら 最初の彼女に酷いことを言わなかったら 違う道を歩いていただろうけど 結局はあの日の早朝の道に たどり着いたんだろう そして悔しさを隠すよりも素直に泣くことを覚えて 今 吸っているこのマイルドセブンのように 心からおいしいなあ と言えるようになるんだろう そして映画や小説の主人公を気取るなら 煙草を使う演技がいかに大事か と知ることになるんだろう 泣いているんだ 今も 気持ちよく さっぱりと 泣いているんだ 368 名前:紫煙の行方 1[] 投稿日:2007/02/18(日) 01 53 31 ID h0K4mMtG 369 名前:紫煙の行方 2[] 投稿日:2007/02/18(日) 01 57 36 ID h0K4mMtG 【コメント】 385 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 33 46 ID YYY60V9C 368-369 紫煙の行方 なんか清々しいね。ある日に何がおきたのか分からないから、 誤魔化されてる気がしないでもないけど。 そこを分岐点にしてしまわない所が、うん、いいなぁと。 386 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/21(水) 00 36 00 ID YYY60V9C 【1点】 368-369 紫煙の行方 (潔い悟りに) 393 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/21(水) 10 43 29 ID W6E3uGO5 368-369 内容はとても深いものを含んでいるとは思いますが、気になったのは早朝の商店街といっても、 今の時代コンビニのひとつくらいあるのではないか、そこでライター買えたのではないか、と。 396 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/02/21(水) 14 10 03 ID aZn2wNoX 3点 368 -369:紫煙の行方 自分を見つめる自分がつねにいるために 自分のやっていることすべてが演技のように気恥ずかしかった。 早朝の涙を流したとき、ようやくひとつに溶け合った。 すがすがしい読後感でした。 398 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/22(木) 01 49 26 ID 7pB6n1Vh 368-369 紫煙の行方 私怨の行方という二層構造の物語で出来事をすっぱり省いて心境を順立てて描いている 一読で感じたのは男という生き物の成長過程というもので 自分らしさとはなんだろうの疑問に打ち当たった 時のあるひとコマを順良く辿って答えが見えた瞬間が主題だと思ったんだ 演技は非演技を覚えるまで自覚なしに続き 煙草を吸い 取り澄ますための道具としての効力さえ 自覚が芽生えたときには感情さえ偽れるといった大人が潔く自分を解放した瞬間の煙草だなと思いました (今回の3点はぶっちぎりでこの作品に差し上げたいのですが 理由があり自粛いたします) 402 名前: ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2007/02/23(金) 16 42 36 ID fLYHaLqJ 368-369紫煙の行方 もー感動ー! なんか読んだり見たりして感銘を受けた時に、ぞわぞわっと手足に電気みたいなものが走る時ってありますよね?よね?よ!ね? それでした。 ここでは、なぜに感動をもたらしたのかを書かにゃならん訳だが、それは野暮な気がする。 とまで思わせたほど感動したっ!おまえは小泉かっ!ああ、収拾がつかん。 受容の物語なんですよね、たぶんこれ。 人生なんてカッコいい事ばかりじゃなくて、むしろカッコ悪い事の方が多くて、だけど若い頃はそれがわからない。わかったつもりでも自分だけは違うと思ってる。 あめーんだよ。と私も今、煙草を吸いながらしみじみ書いております。 突っ張るのって気持ちよくもあり、また苦しくもある。苦しさを堪えられなくなったのが、《あの日の早朝の道》だったんだろうなぁ。泣くのってなんか負けた気がする。悲しかったら泣くのは当たり前なのにね。 最終連からは、自分と自分が傷つけた人達を含め、ままならぬ世界を受け入れる潔さとゆーか達観とゆーか、そんなものが感じられ感動ひとしおでした。 煙草の銘柄の変遷に語り手の心情を投影させているところとか、《人生なんて~》に代表される比喩とか、全体の語り口とか、ただただ巧いなぁ、と。 個人的に、荒みようをショートホープで現すのはポイント激高ですね。ぬはは。 まだまだ書き足りない気もするけど、うまくまとまらないんで、ひとまずこんなところで。 404 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sag] 投稿日:2007/02/23(金) 21 24 57 ID xA6Kpa4R 368ー369 「紫煙の行方」2点 タバコの苦味が舌先に感じられる。お題の消化の仕方がダントツに上手い。 408 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/24(土) 03 43 44 ID lRVdDU3H セックスしてたので遅れましたが、紫煙の行方を書きました、まんこ将軍です。 読んでくれた方々、ありがとうごじゃいました。 385 ありがとうございます。もっと長く書けそうなテーマでしたがコンパクトにしたので確かに私も 書き足りなかった部分が多いと感じています。 396 そんな感じです。溶け合ったあとの変化をもっと書いてみたいものです。 398 やっぱ一緒に住んでるからな、しょうがないよな。♥ 402 ビルドゥグスロマンみたいのを書いてみたかったので、伝わったようで凄ーく嬉しいどす。 ショートホープはうまいけど、確かに小道具としては荒れた時代っすよね。 404 紫煙と私怨をかけたところが自画自賛です。ありがとうございます。 405 もうね、山羊くんは消えちゃったけどね、アルペジオさんは審査にも参加してるし流石ですね。 審査しない奴は議論する資格ないからね。と、最後に毒吐きも忘れないまんこ将軍。 次のお題は次の投稿で発表します。期待して待て。いや、誰も待ってないだろうけど。 409 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/24(土) 04 00 36 ID lRVdDU3H 406 お疲れ様でした。ありがとうです。 407 お疲れ様でした。ありがとうです。 さて、次のお題は 『 竹輪 』 でお願いいたします。 タイトル欄にも、つまり詩の題名にも「竹輪」の二文字を入れて欲しいというのが、私の希望であります。 竹輪はそのまま竹輪でもいいし、別に食べ物でなくても構いませんし、たけわと読んで竹の輪っかのこと でも、竹輪という名前の旅館でも、とにかく作者なりの竹輪を書いてみて下さい。 タイトル一覧が竹輪で埋め尽くされて、私としては勝手に感動させてもらいたいと願っている次第です。 投稿の期間は、今から3月3日(土)の23時59分まで。 審査の期間は、3月4日(日)の0時00分から3月7日(水)の23時59分まで。 それではよろしくお願い致します。 824 名前:アルペジオ ◆UfM5Clgw1I [sage] 投稿日:2007/02/24(土) 05 00 37 ID dWboxjAm 368-369 紫煙の行方 大作ですね…… ひとつめ、ふたつめの、 それぞれのエピソードが過不足なく描かれていて、好印象でした。 ただ、ひとつだけ、 殴られたときの記述がもう少し欲しいような感じが否めません。 その嗚咽から、その後の展開が広がるのだと思うのですが、 嗚咽とその後のバランスが、どうも後ろに寄ってしまっているように思えてなりません。 全体として、かなり高度に語りが成立し、完成された作品であるが故に、 かえって穴が目立ってしまっただけのようにも思えますが、 そこだけは。 それでも、この筆力は羨ましいです。 【得点】 11点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ゼッケン ◆ZkkenDgUE6:3点 ◆OPBYKkBBNQ:3点 あばらや ◆61ynRipd12:2点 アルペジオ ◆UfM5Clgw1I:2点 前へ ← 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/544.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ 詩書きロボットは吃驚(びっくり)すると人間語が抜け出る 428 名前:詩書きロボットは吃驚(びっくり)すると人間語が抜け出る [] 投稿日:03/05/05(月) 23 28 ID DtY81cV1 月のない夜の 水田にあらわれた ひとつ星に吸い込まれて わたしの息はとまり 中の回路が動きだし わたしは瞳に文字列をうかべるロボットとなった 蒼く濡れた宇宙に 銀の波紋がおこり 次にあらわれた星へと 雨蛙が渡っていく わたしは「壮大」という文字を変換する わたしは「美しい」という文字を変換する わたしは宇宙の表面を 解きほぐされた文字列で埋めつくし 言葉(かみ)の絵画につくり替えていく そこには魂があった そこには心もあった 雨蛙のパイロットは移住計画に心燃えていた およそロボットらしいもののすべてが 言葉が そこにはあった 地球の内側からハンマーで ジグソーパズルは跳ねあげられた 水田の神(かみ)様は竜の強力(ごうりき)で 雨蛙を殺した 雨蛙という言葉 を殺した 抜け殻は膨らんで なにもいわずにすいいとおよいでいった おおいんでばぶあ いんでぶるあ それでも立つロボットの後ろに 尻餅をついて ただわたしはいんでぶぅあ いりいりうる あわわぁわわ 星もうるうる いんでぶぅあ 429 名前:詩書きロボットは吃驚(びっくり)すると人間語が抜け出る(2) [] 投稿日:03/05/05(月) 23 56 ID 8eVudFtj 水田に映る 白いセーター着たロボットが 首だけを低速でまわしながら 信じていれば 夢は きっと叶う どんな不思議なことも 夢じゃない と いった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月に映る夢 430 名前:月に映る夢 [] 投稿日:03/05/06(火) 01 14 ID I+hJlWIo ガチャン 一休み。 「おい、何休んでるんだ!」 人間が電気ムチをブルンブルンと僕に向かって振る。 バチンバチン 冷たく乾いた金属音が部屋中に響く。 対して痛くないんだけど なんか悲しくなる。 なんで僕が叩かれるの?疲れたから休んでるだけなのに。 僕は人間に従わなくちゃいけないみたい。 いやだなぁ いやだ 絶対やだっ! 最近、僕は人間になることを夢見るようになった。 431 名前:月に映る夢2 [] 投稿日:03/05/06(火) 01 17 ID I+hJlWIo 本日の仕事も終わって 格納庫に戻る。 意外かも知れないけど 僕の一番のお気に入りはここなんだ。 だって窓からお空が見えるから。 今日も動力を切る前に 真っ暗なお空を見た 今日はちょうどお月様が見えた 432 名前:月に映る夢3 [] 投稿日:03/05/06(火) 01 23 ID I+hJlWIo 何もかも全て忘れられる そんなお月様が僕は好きだった ずっとずっと高いところから 全てのものを平等に見守っていてくれるお月様のことを 僕は I like the moon. だった ある意味 I love the moon. かもしれない。 だって人間はものを平等には見てくれないもん。 人間だから ロボットだから そんな風にしか見てくれない。 お願いだから 僕も人間と一緒に扱ってよ、ね、お願い。 無理だとは分かっていても ロボットは祈った そしてロボットは今日も動力を切る。 ぷっしゅ~。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ Welcomeロボット 433 名前:Welcomeロボット [] 投稿日:03/05/06(火) 08 52 ID QV+cqWGO それは夢 二十一世紀の夢 かつて子供だった者達の抱く夢 労働力の為ではなく 戦わせる為でもなく 実用性を求めた訳でもなく 我らの友として 僕達の新たな兄弟として ふれあい助け合える仲間として 全ては 二本足で立つ孤独な生物の為に Welcomeロボット ようこそ歓迎 共に未来を歩もう 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 幽霊(機械) 434 名前:幽霊(機械) [age] 投稿日:03/05/06(火) 13 16 ID 9DHb4mJy 土がやわらかく覆い 水が滲みて泥になり 僕の頭蓋は 脳の表皮と骨との隙間に埋められる 指揮系統は兵隊を失い けれど 連絡を取る必要もない 指揮者はもう、奏者になった 三度前の夏にこそ 合唱隊はうつくしい服を着かざって 「プール」 「夜」 「甲子園」 「受験生」 「工事現場」 「保管庫」と、舞台を彩り 僕という奴は、観客席でも楽屋でも好きな場所で眠ってたんだ 春の季語には詩人があるとして 甲子園は霊柩車とバリウムになって 受験生は体内時計と仏像になるらしく 指を突きいれればこもった熱が押し返し こんな土は じっと見ているほど、食べられそうな気がしてくる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ポッケの中身 435 名前:ポッケの中身 [] 投稿日:03/05/06(火) 15 51 ID CWe7ApVM ドラえもん電報届きました しばし堪能 ほんでもってタケコプターひっぱって 中見て感動 ピアノの上に飾ってみました ねえドラえもん どこでもドア出してよ すぐに飛んで行きたいから 春夏秋冬 喜怒哀哀 ねえドラえもん タイムマシン出せる? 机の引き出し開けたくても 開けられないから 四次元ポケットまさぐったけど 出てきたのはプリクラだけだった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 設定 436 名前:設定 [sage] 投稿日:03/05/07(水) 09 25 ID IpZXSf2x この目覚まし時計は1年経過したら壊れる構造になっています このCDは20年後には再生できなくなる材質で作られています 自動車はカーナビゲーションに従って運転しなければなりません 人の忠告は聞かず、掲示板設定には従いましょう メールを着信拒否されないのは、嫌われていないあかしです 強盗傷害暴力脅迫恐喝強姦強制わいせつ住宅侵入及び器物破損 暴力的9罪種はこの2年で2倍に増え26万件だ 「どうぶつの森+」で殺人はできませんが、現実世界ならできます そういう設定なのです 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ワタシ生きています 437 名前:ワタシ生きています(1) [] 投稿日:03/05/07(水) 22 05 ID vSyiKHDD (7,908) 朝 ベッドがひっくり返って 鏡の前で油を拭い 通常モードで他人の目に触れるワタシをつくります コーンポタージュとトーストを燃料に定めたのは6,034の時あたりから 徐々に 徐々に ジョジョニ 昼 7,403から徐々に学習してきた作業は いまではというまでもなく身についていて 美しく揃った動きでアイスクリームを 一日65~2,105の数量をコーンにかぶせます デパートの最上階にあるショップで ここがなくなっても誰も困りはしません つまりワタシはやらなくてもよい作業をしているのですが その思考は詩を書く時以外は禁止されています 美しくいつも同じ形で工場から送られてくるコーンに 美しくいつも同じ味で工場から送られてくるアイスクリームを のせるやレジを打つや掃除をするや以外のことは メイン店長が考える仕事なのでワタシは美しく動くだけの仕事です 夜 命令されれば遊びにもいきますが 通常ワタシは格納庫へ帰ります その時々の自己を喜ばせることをします いまはそれがコンピューター・ゲームです そして自己を守るために睡眠をとりますが たまに自主管理装置が故障して睡眠をとりません 438 名前:ワタシ生きています(2) [] 投稿日:03/05/07(水) 22 05 ID vSyiKHDD (10,324) 朝 ベッドがひっくり返って 鏡の前で油を拭い 通常モードで他人の目に触れるワタシをつくります ブラックコーヒーとトーストを燃料に定めたのは8,781の時あたりから 徐々に 徐々に ジョジョニ 昼 7,403から徐々に学習してきた作業は いまではというまでもなくヴァージョン・アップしていて 美しく揃った動きでアイスクリームを 一日75~2,550の数量をコーンにかぶせます 自然に囲まれた遊園地内にあるショップで ここがなくなっても誰も困りはしません つまりワタシはやらなくてもよい作業をしているのですが その思考は詩を書く時以外は禁止されています 美しくいつも同じ形で工場から送られてくるコーンに 美しくいつも同じ味で工場から送られてくるアイスクリームを のせるやレジを打つや掃除をするや ショップの換金力を向上させるための計算をするやがワタシの仕事です 夜 命令すれば遊びにも連れていきますが 通常ワタシは命令せずに格納庫へ帰ります その時々の自己を喜ばせることをします いまはそれがインターネットです そして自己を守るために睡眠をとりますが たまに自主管理装置が故障して睡眠をとりません それでもたまに ほんのたまに 死にかけたりして 喜ぶ細胞の躍動を 心を 感じる時もあるから 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 夏の陽炎 440 名前:純文学を意識して [] 投稿日:03/05/07(水) 23 37 ID FShLiw70 「夏の陽炎」 夏の日差しがジリジリと鉄板を焦がし 立ち上る熱気が風景を揺るがす 熱を多量に吸い込んで鈍くなった空気達が あの古ぼけたロボットの最初の発見者 その古ぼけたロボットは小枝たちが小さく手を伸ばしあって つくってやった日陰で 目を大きく開けたまま座っていた 足はぶっきらぼうに前に突き出し 肩は大きく右に崩れている 時々小枝たちの手をすり抜けて忍び込んでくる夏の小さなかわいらしい 光たちがロボットを揺さぶる 動かない 錆がところどころ見える古ぼけたロボット 壊れている 441 名前:純文学を意識して [] 投稿日:03/05/07(水) 23 38 ID FShLiw70 一緒に肩を寄せ合って眠っている影たちがロボットを ついに飲み込もうと大きな口をあけ始めた 日が落ちる そうだ日が落ちる ロボットは明日もここにいて壊れている あさっても しあさっても 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ たったそれのできごと 445 名前:たったそれのできごと [sage] 投稿日:03/05/08(木) 12 39 ID u/xZuSh6 やましたくんが しんだ ぼくの めのまえで こぼした きゅうしょく みたいに …………………………………… 飛ばないように押さえた体は ネジやワッシャーよりも柔らかな組立てで 外側よりも内側に吸収材希望 はねられた朱印はスペアも無いのにここに突き刺さる 私の気泡は下へ下へ やがて提灯野郎の食いものに 鋼鉄で覆いたい 完全無欠たる穴 やがて無知の病 記憶はどうしようもない時に甦えり 衝撃音とばらまかれた友情が 欠点のなかった君は死の瞬間にそれをさらして ぼくのむねに つきさして 抜けない破壊衝動を私に与える かわらないよ かわらない ………………………………… ぼくは ころがっていた なにかを そっと ポケットに いれました 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/574.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 5 6 作品 ■▲▼ 真昼の月 183 名前:真昼の月[] 投稿日:02/11/02 02 35 ID ytO5dqG5 晴れ亘った空の片隅に 月が 架かっていた 白く透ける横顔 けれど 儚くとも確かに 月は 光っていた 星が全て消えても 青には染まらずに 唯 白く 光っていた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ごくありふれた夜のワンシーン 184 名前:ごくありふれた夜のワンシーン 1[] 投稿日:02/11/02 03 15 ID EfEWvvTp 冬の夜。 冷え切った空気。 ひっそりと静まり返った奥深い森の中。 頼りになるのは月明かり。 そう。 月明かりは大きな助けとなる。 だが1番肝心なのは、オレの鼻と耳。 これがなけりゃ話にもならない。 獲物を察知する、ご自慢のセンサーだ。 ああ、それにしても腹減った。 実はオレ、今日の夕飯はとろくさいネズミを1匹喰っただけだった。 それが災いしたのか、夜になってねぐらに入っても、なかなか寝付けなかった。 そうでもなけりゃ、わざわざこんな寒い中這い出してきたりはしない。 深夜の冬の森は、オレにだってこたえる。 だからさっさと獲物をひっ捕まえて空腹を満たしたい。 おっ。 今日は運がいいぞ。 早速、オレの鼻が獲物を捉えた。 この臭いは十中八九、うさぎだ。 大好物というわけじゃないが、結構美味でおいしい。 決して嫌いじゃない。 よし、やってやる! そう意気込み、獲物であるうさぎに悟られないようにしながら、臭いの発生源へと向かう。 185 名前:ごくありふれた夜のワンシーン 2[] 投稿日:02/11/02 03 16 ID EfEWvvTp 今夜は森が明るい。 月のおかげだ。 やつもオレに味方してくれているらしい。 なんともありがたいことではないか。 まさにお月さまだ。 見つけた! 勢い良く伸びた木の根元で、何かを貪るように喰ってる。 やつも腹をすかしていたのか。 ふふ。 幸運の女神はオレにほくそ笑んだ! 悪いが、お前を頂くぜ! 一気に間合いを詰め、そいつの喉笛を噛み切りにかかる。 よほど腹が減っているのか、オレの動きなど微塵も気取る様子がない。 予想通り! しめた! もらったぜ! アタック! 186 名前:ごくありふれた夜のワンシーン ラスト[] 投稿日:02/11/02 03 17 ID EfEWvvTp やつはいとも簡単にオレの牙の餌食となった。 きゅうと声をひとつ上げてすぐに絶命した。 オレはこいつの肉をひたすら喰った。 紅い鮮血がオレの白い毛を多少汚したが、そんなのに構うことはない。 満腹だ。 文句なしだ。 「ウゥーーー。」 月に向かって遠吠えをする。 ずっと明るく地上を照らしてくれていた、その感謝の意もこめて。 そうやってひとしきり吠えたあと、自分の胴体を見やった。 さっきの獲物をしとめた際についた血が、なんだか気味悪げに浮かび上がっている。 まっ、いっか。 こんなものは昼の暖かいときに、川にでも入って洗えば済む。 オレはそう自分に言い聞かせ、四本の足で地面を蹴り、ねぐらへと戻る。 月光に勝るとも劣らない、この白い毛並みをたなびかせて。 はは。 オレは仲間によく言われるんだよ、あんたに似てるって。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月の籠 187 名前:月の籠 其の1[] 投稿日:02/11/02 04 04 ID 5eVUk0YB こわい、こわい、かいじゅうが おつきさまをたべてしまいます おつきさまがいたい、いたい、とないています 暗い闇が月を包む 闇が、月を侵食していく 体中から滴り落ちた血が、月の姿を隠していく 黒い、黒い、黒い野獣が、月を襲う 体中からだらだらと、流れ出した血が月光を遮る 闇を追い払うために 叫ぶ、音を鳴らす、鳴らす 儀式が始まる 生け贄の少女を月へ 明の明星、宵の明星の赤と黒で少女の身を染め、 高い、高い、高いやぐらのてっぺんに、くくりつけて矢で射抜く 溢れ出た、血液は月への神聖な捧げ物 月への輸血 少しでも高く、少しでも高く 魂が月へ届くように 籠に乗せた死体を燃やす 月の籠にのって死者は星の頂点へ 空高く、高くのぼる 188 名前:月の籠 其の2[] 投稿日:02/11/02 04 08 ID 5eVUk0YB 月が黒い闇に覆われた時、太陽は虹色に輝き、色あせるであろう。 南の星は北極星をたずね、あらゆる星が最期の偉大なダンスを踊りだし、 流星は地上へと降りそそぎ大地をまんべんなく覆う、すべての生命は星となって宇宙へと帰還する。 おつきさまがたべられないように、 きょうもだれかが つきのかごにのってたびにでるんだ 天体の月よ、見上げる空の果て 金糸の光の籠に包まれて 矢が孤を描く 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月爆発 190 名前:月爆発[] 投稿日:02/11/02 15 45 ID 4Vl4H5NK やっぱり月には爆弾を仕掛けるべきだよねぇ? 儚いカオして ずっとそこにある 世紀を越えて 僕らより長生き ご先祖さまが おさるになったって きっと同じ月を 見てるんだろう それが儚い美しさだっていうの? どうせ大口開けてごはんも食べるし トイレででっかいうんこだってする そしていつまでも美容整形の人生に すがりついてる女みたいなくせに 美人薄命 かくあれかし! 191 名前:月爆発[] 投稿日:02/11/02 15 46 ID 4Vl4H5NK さあ終末は僕ら自身の手で 行きます 押します 儚いカオに ついにとどめをさします 3 2 1 ひゃほー! クレーターというクレーターから爆炎を吐き出して 月爆発! メテオ中心核爆発! たまや! どう、みんな? これが本当の儚い美しさってやつでしょ? しまった! 太陽がふたつになってしまった! 暑い! 熱いよ! 焼け死ぬよ! 僕らも儚く さようなら 町は崩れて 廃虚となった すべては儚く 美しかった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 穴の中 198 名前:穴の中[sage] 投稿日:02/11/02 22 18 ID mxa+oZgS 真夜中に気付く 黒いゴミ袋の王国 いつか焼却場へ捨てられてしまう 頭上に一つだけあいた 黄色い光を漏らす穴に 一番長いはしごを掛けて 急いで外へ脱出しなくては 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ジュウゴヤ 201 名前:ジュウゴヤ(1)[sage] 投稿日:02/11/02 23 53 ID kZambJOL 鍔付きのヘルメットは、夜空が見えないから好きだ スクーターしか乗らないのは、足を使わなくていいから ビルの高さまでの視界の街を、いつも通りに駆け抜けて家に帰る 今夜は13番目、かなり真円に近づいている筈 父は今日もまた居間で、何やら書き物をしている 僕は25インチTVモニターの中で、月を飼う 餌は月の模様の入った、蛾だけ ピンセットでつまんで、モニター内に入れてやると 蛾は自然と、月に吸い寄せられ ふたつは震えて、ひとつになる 13番目の月は、まだちょっと頭がおかしい コンピューター・プログラムに、身体を乗せて 今日の仕事も、あと残すは15% 窓の外に、早い闇が降りる前に 黒い街を抜けて帰り着き、人心地 今日の月は、14番目 次の日に絶頂を迎える、一番しあわせな TVモニターの中で、月は とても不安そうに、震えている 明日で正常になるのが、怖いのかい? 父は居間で、何やら書き物をしている 202 名前:ジュウゴヤ(2)[sage] 投稿日:02/11/02 23 57 ID kZambJOL 一ヶ月が嫌いだ、そんな区切りは 地球のまわりを、不吉な岩が一周するだけの 僕にとっては他人事、世界の外の出来事 そんな時間が、「また何もなかった」と僕を苦しめる コンピューター・プログラムに、身体を乗せて 仕事をするが、気持ちまでが乗らない 今日は15日目、完成の月だから 窓の外、家につづいている道路にばかり目が行く 父が書いているものが、遺書だと知った時は おかしな気持ちがしたものだ まだ人生3分の2を過ぎたばかりの父が 毎日、居間で遺書を書いている 今日、帰ったら 月は、はじめに何と喋るだろうか? 明日からは、どんどん大きくなって 喋る言葉も多くなって行くのだろうな 優しい笑顔を、見せてほしい かわいい言葉を、聞かせてほしい 203 名前:ジュウゴヤ(3)[sage] 投稿日:02/11/02 23 58 ID kZambJOL 退社時刻になって、急に雨が強く降り出して スクーターは会社に置いて、バスに乗る バス停から家まで、10分も足を使わなくてはならないが 仕方ないと諦め、コンビニで黒い傘を買った 小止みになりはじめた雨の中を、うつむいて駆ける やけに世界が生臭い、やけに気配が赤黒い 水溜まりに何か、赤い塊が映ったような気がして 必死に、遅い足を急がせた 血に濡れた眼球のような塊に、上から 見下ろされているような気がして、遅い足を急がせた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 紅の月 205 名前: 紅の月[] 投稿日:02/11/03 01 06 ID nwMWQzt6 熱いしぶきがほとばしる あいつが容赦なく近付いてくる 紅の色した大きな月が あたしの命に語りかけ 諭しかけ 丸め込む ああ いつも逃げられないでいる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 無色ベルモット 206 名前:無色ベルモット[] 投稿日:02/11/03 01 18 ID 2FwstQ8J 夢なのか現実なのか 確かめもせずにそれをただ見ていた 記憶をたどるふりを繰り返すことと 単位を破滅で希釈すること (玄関のブザーが覚醒) 四十雀よりも小さな月とそれにレモンを搾る拳と 退屈に喰われた様子でコーヒーを永々とかき混ぜるロバ 不景気が目にしみて思わず竿を落とした自販機に よってたかって朗読を聞かせたがる哺乳類気取りの廃虫 (場面変わって茶碗の底で) パパが暗闇でズブリと殺られたら 僕らパパから遺品を貰える マスカット葡萄や模造の手裏剣 天体望遠鏡やいつかそれに写った記憶や 207 名前:無色ベルモット 2[] 投稿日:02/11/03 01 19 ID 2FwstQ8J (そして前奏に続いてその道のプロ的な支配が) かっかっ どーん 萎れる音がこんなだなんて 萎れる花 空き地の闇 僕の鼓動と かっかっ どーん 喜びが痛い、そう言いたいだけなんだろう 河馬の耳に 空砲の音 この日をどれほど待ちわびたことか (月の真正面に立つて・・) 言葉はすべて球面へと帰属してゆく色彩であり 無音の闇では国境線の決まりは溶け 平和を祈る嘘の僕は 7分の1といわれる微弱な引力にさえ逆らえずにいる この世界へ何もかもをこめて 剥がされた消えゆく記憶を祈りに変えて (ふと鏡を覗いて) 何も写らないと決めつけたのは 夢なのか現実なのか 潮がその方形へと満ちる 足下を守るものは朝 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月下の夜想曲(×3) 208 名前:月下の夜想曲(×3)[] 投稿日:02/11/03 01 27 ID LwyksRvP 新月を眺めていた ふと月の雫を口に含み 同じ言葉を月に託す 階下には踊る影 昔見た下弦の月はふたりのベッド 地下室に人形 この屋敷には 蒼い薔薇の雨が降り注いでいる いつものように 白夜にはオルゴールを 夜の深みに堕ちそうにざわめく夜風にも 夢想曲を聴かせて また想い出が空へと還り ふたりの想像を超え 歪曲された記憶の中 選曲されたふたりのハーモニーが曲線を描く 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ Give my heart the moon 209 名前:Give my heart the moon[] 投稿日:02/11/03 02 03 ID XGGm3wrK 月のきれいなあの川辺で 私はあなたの傍にいながら いろいろなことを話しましたね 夢中で喋る私の顔を 小さな月は照らしました あなたは私に頷きかけるのを 小さな月はそっと見ていました あんなに楽しいことがあった後に 一人であの月を見上げていました それはきっと哀しい眼差しであったでしょう 月の輝きの満たす夜は 静かに奏でる哀しい旋律 私の心に月の光を 私の心に月の光を 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 5 6 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/351.html
ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 69 のの下を引っ張って向きを変えさせると6 のの右側をトンと下へ押してあげると9 のはとってもいやらしいひらがな 355 名前:69[sage] 投稿日:2006/03/09(木) 21 38 20 ID 4lBZs3tR 【コメント】 920 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 23 49 ID LHU8fFe4 355 69 >のはとってもいやらしいひらがな いやらしいと書いてしまっているからいやらしさが半減してしまってるよ 確かにそうなんだけど(平仮名の中でもいやらし系なかな) 69は「の」の仲間だったのか 形が似ているだけじゃないよ ついて回る形ぢゃーないか ってそもそも69は行為図が似ているからそう数字を当てはめて表現がメジャーになったんじゃないかな それで「の」はどうなんだと 多分ね「の」に見える数字はあっても 数字に見える「の」は希有だと思う これが何故かと考察するのも面白いかもね 928 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 08 42 ID 5YyDiLlb 355 69 ははは。言われてみるとそうだね。平べったいのだけど。 ■▲▼ ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン ゆるしがたきしあわせ あまりにもありがたく 通り過ぎるものののお のののののののののめ のののぬののめのののののののん おのののののののん おののののん おののののののののぬののの おおおののののののののののののののん おめぬのののののん おおののののめののののののののん おのののののののののののめ おおおののののののめののののののん おののめのぬん 356 名前:ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン[] 投稿日:2006/03/10(金) 02 12 59 ID oJ2j52S1 【コメント】 920 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 23 49 ID LHU8fFe4 356 ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン 騒がしく でも騒いでいるのは言葉としての意味じゃなくて 「の」暴走したかのような「の」 おのんononオノ~ン おめぬのんomenunonがおめでとうに読めたりする 「の」の連打によって泣きべそかきながら 嘘なきぎみの語感とテンポを醸したかったのだろうか 作意は面白い 928 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 08 42 ID 5YyDiLlb 356 ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン このお題はドイツ語かな?よくわかんなかったんだけどもよければ説明プリーズ。。 でもって、内容は のおんおんおんおんおんおんおんって音がさ響いてるようだった。 21 名前:ユリーカ[] 投稿日:2006/03/16(木) 22 56 48 ID st2FJAJx 340 現代ノ現代詩 354 東西! 356 ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン 以上、三作投稿しました、ユリーカです。 本スレ 375氏よりご指摘あったように、すべて私の投稿ですのでルール違反で御座いました。 他意はありませんでしたが、お騒がせしたことをお詫び致します。ゴメンナサイ。 御審査戴いた皆様方、ありがたうございます。 取り急ぎ用件まで。 ■▲▼ ののちゃん のりとはさみで野原を作る ののちゃん、お空 切り取って、のりのりぺたた ののちゃん、地面も 切りとって、のりのりぺったん ののちゃん、草の花の虫の鳥の川の沼の石の砂のキリ絵きりきり ののちゃん、雨の晴れの影の風の雲の雪の霧の吹き絵ぷうぷう ののちゃん、裏返して 夜の月の星の影絵はりはり のねずみさんこんにちは、のぶたさんこんにちは のらいぬさんもいらっしゃい のらねこさんおひさしぶりですね 「ののちゃん?」 「うーん、まだなんかさびしいの」 それでは、コホン。 「おおかみさんがきましたよお」 がぶがぶがぶのがぶのがぶ 357 名前:「ののちゃん のりとはさみで野原を作る」[] 投稿日:2006/03/10(金) 09 50 13 ID UBPtn7A8 【コメント】 385 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2006/03/13(月) 21 27 26 ID YRV2dpRh 357ののちゃん のりとはさみで野原を作る 「の」づくしですね。 楽しいです。平易な言葉と擬音・擬態語が、リズムにのって、中盤少しもたつき感もあるけれど、とても楽しいです。 とーっても私的な感慨で恐縮なんですけど、坂口安吾の『文学のふるさと』が思い浮かびました。安吾は、童話の『赤ずきんちゃん』のモラルのなさ、救いのなさに惹かれて愛読したらしーんですけど、私にはサッパリわかりませんでした。 空虚が残るナンセンスな結末は、けっこー小気味のよいものであるな、と思いました。 って、ほんと私的感想ですみませんです。 作者の意図は、ほどほどのところで満足せず、世界破壊を招いちゃったののちゃんを楽しく描いただけかも、とは思うのですが。 920 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 23 49 ID LHU8fFe4 357 「ののちゃん のりとはさみで野原を作る」 個人的に好きな作品 ののちゃんはまだ 「後は野となれ山となれ」という言葉さえ知らない子供だと想像出来るんだ 自由に思うまま のりの匂いを漂わせながら楽しくちょきちょきぺたぺたやっている姿が微笑ましい 最終連から想像出来るのは おおかみが来た→ののちゃん泣きだして野原(紙を散らかす)を作ったのかなと思えた とても可愛らしい作品だっ 限定の無いおわり方で 読み手の中で広がる好きなオチでもある 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 357 :「ののちゃん のりとはさみで野原を作る」 徹底的に韻を踏みましたなあ。 12 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/15(水) 09 48 37 ID TCLlbVpL 「ののちゃん、のりとはさみで野原を作る」 を書きました。評くださった方、点くださったあぶくさんありがとうございます。 竹輪さん おめでとうございます。 準チャンプさん おめでとうございます。 穢土さん、竹輪さん、ななしさん、まとめありがとうございました。 >穢土さん あの作品さ、正直で好きだったよ。こんちくしょおお って気分が伝わってきて。 【得点】 1点 あぶく ◆OPBYKkBBNQ:1点 ■▲▼ もののなささぐし 雲は形によって名を変え 空は色によって名を変え 人は何も変わらないのに友人になったり先生になったり恋人になったりで 俺としての一人の俺はとにかくもいま路上に立つ、立って空を見上げるわけだ 一人になったとき俺には名前は要らなくて きっと空にもとうに要らないんだと気付く きっと世界にもとうに要らないんだろうが、だからって言葉がないと俺達はあんまり寂しい 動物が鳴くように俺達だって鳴くんだ じゃあ形容詞と感嘆符だけでなぜいけなかったんだろうか きっといけなかったんだろうが、だけどそれではやっぱり寂しい 世界中で全てのものは名前に縛られてきゅうきゅうと鳴いている 全てのひとは貼り付いた名前の向こうに自らの姿を隠されている 全てのものも全てのひとも名前によってばらばらに解かれたんだ 複雑な情報を伝えるために名前が必要だったなら 俺は今複雑な情報が寂しい この空を見上げると寂しい 358 名前:もののなささぐし[] 投稿日:2006/03/11(土) 02 13 57 ID iqt5bqCu 【コメント】 921 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 25 43 ID LHU8fFe4 358 もののなささぐし 変貌に着目している所 内容はとてもいい 形状 状態により物質の名称も 人間が持つ伝達手段の一つである「言語」 人間が勝手にそう呼び名を決めてよんでいるだけにすぎない事について 虚しさを覚えるのも当然で着眼点が良いのだけど 言いたいことは伝わるのだけど メインになっているものは「名」についてだと思う 漠然と「空」とするより空のリアルな描写が一行でもあったなら 脳内思考から外へ向かった主張として 印象はぐっと違ったと思う 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 358 :もののなささぐし 言葉って寂しい。 いいテーマですね。 >全てのものも全てのひとも名前によってばらばらに解かれたんだ これが、の の形のイメージと重なったんかな? ほどけた何か。 ■▲▼ 昼の夢における朝 無数にチカチカする星の世界 ベッドの上で枕に頭を押し当てて 両足を思い切りあげて ひざを強く瞼に押し付ける 瞼の裏 夢でもないけど現実でもない 野野野野野野野野野野野野野野 野野野野野野野野野野野野野野 野野野野野野花野野野野野野野 野野野野野野野野野野野野野野 野野野野野野野野野野野野野野 夢の中のあの子は 平凡な日が好きだといった 子猫とキス 裸体にワカメ そんなまどろっこしい感覚が ねばねばまとわりついて取れない どんどん膿んでいく モンタージュのように記憶が摩り替わって 夜明け前にはリセットされる ぐるぐると繰り返す感情 でもいつか終点はあるよ 繰り返す繰り返す幕開け 花よりも好きなものは無い 言ったあの子の唇はりんご飴のように甘かった 平凡な日 白いシーツ のの字に丸くなった僕 でもいつか終点はあるよ のの字に丸くなった僕 このままじゃ煙草に火も点けられない ステンレス製のベッドの足が錆びている 359-360 名前:昼の夢における朝[] 投稿日:2006/03/11(土) 02 32 56 ID OZR+pm76 【コメント】 921 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 25 43 ID LHU8fFe4 359-360 昼の夢における朝 発火寸前のネズミ花火みたいな白昼夢なら 最終連でベッドのサビた足など見つめたりしなかったと思われる 朝は自分が起きだした時刻に朝が始まるならいいのに 関係なく時は過ぎる 一存在の気分になどかまわずにね >モンタージュのように記憶が摩り替わって >夜明け前にはリセットされる このフレーズが良かった 切羽詰まった焦りの描写は無いけれど 思いっきり社会から置き去りにされている怠惰の情感はある 後退するのが「の」なら行き止まりはある 野の中の花一つ これを効果的に別フレーズで咲かせてみても良かったかななんて思うけど この作品にはこのままで十分魅力はある 引き籠もった「の」の魅力ね 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 359 :昼の夢における朝 ののじになった男の子の姿ってちょっとおかしいぞ。 いや、かなりおかしいぞ、、、 ■▲▼ 青少年の軸、穴に向かう先、「の」 朝起きて 一昨日買ってきた「の」を眼球から飲んで下の方から搾り出してから カレンダーの二月分を今更ながらめくったら 二枚同時に破けてしまった つまり三月になるはずが 飛んで四月になってしまったのだ 俺はその瞬間三月を無くした 外は花粉舞う三月の真っ只中だけど 三月が終わるまでの残りの三週間近く 俺はこの世にはいなくなる それじゃあ 机の上の昨日買ってきたばかりの「の」の賞味期限がいつかの二月二十九日、相当に時代遅れの「の」で 文句の電話をかけようと思っていた俺の熱意はどこにやったらいいのだろう 俺はこの三月には存在しないというのに だけどもし俺がその賞味期限の切れた「の」を危うく吸い込んで消化しまっていたら きっとここにはいないはずの俺はぶりっかえして もう三日は使い物にならなくなる そんな羽目になってただろう あの「の」を昨日580円で買ったコンビ二に いや、あの「の」を売り出している出版社に 電話をかけるべきか かけぬべきか うっかりカレンダーを二枚同時に破ってしまった ただそれだけで 俺の古臭い弛んだ「の」への文句の情熱がどこか遠くですっと流されてしまった気がした 最近では手軽に手に入るようになった「の」 近所のコンビ二のドアを開けてすぐ右手に広がる本の嵐の一番奥 しかも袋とじにまでされた、いわば秘部な紙質にも ウィルスに亀甲縛りされてピクピクと痙攣するインターネットの掲示板にも レンタルビデオ店の暖簾のかかった奥地でだって 「の」はどこでだって簡単に手に入るようになった でも本来は 滅多にお目にかかれない 高級な代物だったはずだ そう、「の」はロマンだった 「の」は情熱で 青少年の愛ですらあったのだ だからそこらのコンビ二で簡単に手に入るような「の」は「の」ではない 俺はそう思い返し やはり俺には三月はないのだと 賞味期限がいつかの二月二十九日の腐った「の」と 買いおきしてあるたくさんの「の」たちを 躊躇なく一気にゴミ袋に突っ込んだ 「の」を神社で拾わなくなってから 日本の子供たちはおかしくなったのだと俺は思う 丸いフォルムのちゅうぶらりん 静止された情景に甘美な波を打つ蠢き そして 穴に向かう先の頑ななまでに上に向かおうとする軸 神社で「の」を始めて見た時のあの衝撃は 今でも忘れられない 「の」って誰が描いても一見大差のない、一般認識のようだけど 実は、というか、だからこそ そのなかに個性が出るんだと思うんだよね そんで 人間の個性の基盤を作る物は神社で 人生で初めて出会った「の」がなんだったかによって そいつの今後の「の」は左右される これは言い過ぎではないだろう? 俺はゴミ袋いっぱいに入れた「の」の袋に黒マジックで大きく「の」と 少年達にもわかりやすいように目印を書き 電話の変わりに今からこの袋を これから穴に向かう健全な青少年のために神社に捨てに行こうと 思い立った 俺に 今 三月はないんだから 361-363 名前:青少年の軸、穴に向かう先、「の」[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 15 49 10 ID nzOSlx79 【コメント】 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 361 :青少年の軸、穴に向かう先、「の」 こののは、「の」はポルノの「ノ」だな。 3月がなくなって4月に飛んでしまうところがいい。なんかここで詩が始まる気がする。 3月がなくなった主人公にはもう「青少年」がなくなってしまったんだと思う。 青少年がなくなった主人公には、もう「の」の追憶しかなく、感傷を込めて 次代の青少年へ「の」を送るのだ。 中盤がやや冗長気味だったと思う。 3 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 08 44 ID TFAh5czP 早速 361-363 青少年の軸、穴に向かう先、「の」 「の」ははじめビニ本かと思った けど賞味期限もありどこでも売っていて 掲示板でも「の」は入手可能だというなら 物質の様で 実態の無い 「攻撃本能を掻き立てる物」なのだろうか と思いつつ読み進めた この作品の中においての「の」は不特定多数の要素を持っているから限定しないで 話の筋を「の」の性質に拘らず読んだほうが面白い 青少年はたやすく「の」を手に入れることで「の」の価値や扱い方 「の」に対する アピールの仕方や抱き締め方さえ研究してしおうとハングリーにはなれなくなっていっているのか 「物が溢れイージーテイクなイマドキの青少年」 「の」に自分の青少年としての思い入れを重ねて楽しむ読み方をしてしまった私であるけれど 題材とモチーフを置いた背景と切り口が優れているなと思った 「の」は青少年の中に待機している 未成熟でも有り余る体力にほとばしる遺伝子の匂いもする うまさは非常に感じます 24 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 10 01 44 ID yPleBYOo 青少年の軸、穴に向かう先、「の」をかきました。 あの詩でいう「の」というのは大きな意味で性的なものを示したいと思って書きました。 自分は平仮名で書く「の」というものにどこかしらエロチズムを感じ、それは人間の性的な部分に似ているように思ったのです。 (けれど結局自分の力量の問題で、うまく表現できませんでしたが・・・。) 今回のテーマは難しかったですが、書いているときはとても楽しかったです。 審査員の皆様、本当にありがとうございました。 【得点】 1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 最終音 向かう先の同じ4人の仲間 はじまりは静かなガレージから ライブハウス 音楽番組 全国ツアー どこであろうと俺たちの歌声は 親と友と環境が教えてくれた 平仮名に忠実だった 雑音から選り好みをして ただ一文字一音を探求する 趣味を超えて生きがいのように かき鳴らす喉と弦 濁音を打楽器で 静音を弦楽器で 足りなければ声を荒げて 俺たちは平仮名を イメージのままに捻り出してきた 四十九音を操れるようにはなったが 一音は扱いがたいどころか見つからなかった さながら難攻不落の要塞のようで 大抵の楽器は絞りつくしたのに出てこない 喉も五度つぶした が 駄目だった どれだけ崇高なのだろう 遠く果ての無い音に思えた 「す」はインクの漏れ 「ん」は押し殺した激情 「づ」は長恨の叫びの入り 「ぶ」は墓場の空 「ぱ」は諦めを希望に変える論拠 それらは貴くも求めた一音には遠く 万策尽きて 単振動する楽器から手を離した すべて打ち止めて目を閉じて静寂も跳び超えた そのときに 「の」が 響いた まるで不意打ちのようだった とにかく急いで 求めていた音に 耳を澄ました の の の の の の の の の の の の の の …………。 …。 あきれるほど傲慢で無責任な低音に 俺たちは失望を隠せなかった けど 憎いほど「の」は奔放だった …それ以来 音も文字も記号さえも 誰にとっても一瞬の所有物なのだと、妙に得心がいった いっときだけ所有された「の」の音が教えてくれた 俺たちは 言葉を支配したかっただけなのだと 364-366 名前:最終音[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 16 35 24 ID md6QLnpl 【コメント】 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 366 最終音 のは低音で、傲慢で、無責任で、奔放で どうしたって、支配ができない音なのだ。すべての言葉と同様に。。。 のを完全に音で捉えたこの詩は新鮮でした。 3 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 08 44 ID TFAh5czP 364-366 最終音 音としての「の」の表現で興味深く 「の」を音とし文章にする挑戦はすばらしい発想ともいえる 感想としてはイメージしづらかったけれど つかまえることも意のままに扱えるものでもない「の」の低音感は 非常に新発見であり刺激的であったし アイディアが良かった 26 名前:b4 ◆2WgbgFgdIs [sage] 投稿日:2006/03/17(金) 13 30 32 ID lV5q3Sqp 「最終音」書きました。 新鮮とか刺激的とか、嬉しい評が書かれていると一瞬早合点しましたが それは裏を返せば完成度が低いということですね。 まだまだ精進が必要なようです。 審査員の皆さん、お疲れ様でした。 ■▲▼ 楽したいの 楽したいの 何でもするから 楽したいの 死んでもいいの 楽したいの 仕事以外なら 楽したいの 結婚以外なら それは飛行機が墜落するように似て それでも楽したいの 現実逃避しすぎた代償かしら もうもどれない だらだらと堕落してきたの ただ、楽したいの でも誰にも甘えられなかった の 367 名前:楽したいの[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 19 21 51 ID zVE4OAEg 【コメント】 930 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 23 12 ID 5YyDiLlb 367 楽したいの これも韻なわけだが、接尾語オンリーというところが弱い。 内容は、まあ、なんつか、がんがれ!! 3 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 08 44 ID TFAh5czP 367 楽したいの 「の」の質感がか弱い 「の」が無ければ呟き 最後の「の」のみは下睫毛に引っ掛かってる涙みたいな「の」だ 堕落したいなら徹底的すればいいのだけど 「の」の形状や性質からいって 「の堕落の地獄」は迫力に欠けるかもわからない 楽したいの という言い回しを一ヶ所アクセントとして別の言葉に置き換えてしまったり 苦しみやらを一行 表皮に持ってくるといいかもと思った 言葉に頼りすぎてしまっているから 「の」が付属品になって弱くなっていると思うな でも本音の香りがする 素直に書くのもいいことだよ 飾りっけなしに そう見て取ればだよ「の」もいとおしいだろう 25 名前:タブノキ ◆ObFLc2r/72 [sage] 投稿日:2006/03/17(金) 13 08 43 ID vQ55qNPy 「楽したいの」を書きました。 お題が難しく、最終日の最後の30分でむりやり作りました。 むずかしかったよーーーん。皆さん、すごいです。 審査員の皆様、お疲れ様でした。 優勝したメタリック竹輪〔Remodeling〕さん、おめでとうございます。 ■▲▼ 君がため 春の野にいでて 若菜摘みもうしておりますと 差し伸ばした腕に雪きよらに仄降りまして 無論わたくしの腕のみに降るはずもなく 菜の緑にふいと訪れた白は それはそれは美しいものではございましたが わたくしは 己の肌に落ちるや否やじんわりと溶けはじめる 名残の雪の冷ややかさに心をつかまれ 差し伸ばした腕をゆるやかに胸元引き寄せ その溶けゆくさまを眺めておりますうちに涙があふれ 最早溶けているのは雪ばかりではございませず 頭をあげれば 遥か山の稜線は幾重にも揺れ 嗚呼もう二度とあの人の温もりに触れることは無いのだと 哀しみが今更のごとくに押し寄せまして 然りとて只じっと堪えるより他になく わたくしが泣けど笑えど 此奴らは季節めぐれば人の哀しみなど知らぬ存ぜぬ まこと呑気に蕾をつけおって 舞血侮知誣蚩奉躓 種より芽吹き 今まさに種を為さんとしつらえた穂の先を 舞血侮知誣蚩奉躓 丸まり土に還るがよい あの人おらぬ春なぞいらぬ 縹の空に屠るべし 368-369 名前:君がため[] 投稿日:2006/03/11(土) 21 40 01 ID 89eLePif 【コメント】 381 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/12(日) 14 10 30 ID oInQFYOY 368-369 君がため >舞血侮知誣蚩奉躓 繁体だからきっと文章の中でアクセントになったみたいだ 愚かさを知り躓く事を知っていると この血潮(鮮血の語意にも取れるが) 平仮名の「の」感は削げてるけど痛い程気持ちが伝わってくる 文体から「の」に託した本音がこだましてくる心情の形 春の訪れと止まない絶望と「の 野 退」の加速がよいビリビリ痛く伝わる 930 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 23 12 ID 5YyDiLlb 368 君がため これは百人一首からですね。 なんとなく劇を見るような感じ、作者の心情とは少し離れたとこにあるんじゃないかと思いました。 技巧的で、うまい。 4 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 12 12 ID TFAh5czP 368-369 君がため 語り口調の丁寧さと移ろう調子が春独特のもの寂しげで 悲しいほど静かな躁のぬくみを持っている 本スレに書いた部分が決め手 解釈は特に必要ないと思う 技術に優れて 巧み 尚更痛く伝わった ○採点しました 14 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2006/03/15(水) 18 10 49 ID iq2mgI05 審査してくださった皆さま、ありがとう&お疲れさまでした。 『君がため』書きました。 「の」に通じるものを探しあぐね、漢字からよくぞ柔らかい平仮名をつくってくれたものだ、ありがたや、と先人に思いをはせ、リーフレインさんご指摘の百人一首にまで行きついてしまいました。好きなんですよね~、あの歌。 「の」って発芽した種に見えなくもない(←なんてアヤフヤ)ので、最後にそれも織りこみました。 竹輪さんの評はありがたく、そして少し自分が恥ずかしかったです。 リーフレインさんの評の《劇を見るような感じ》、感情を作り事に見せちゃあいかんな、と思いました。 お二方から技術の点での言葉をいただき、嬉しいのと同時に、実は私は技術を知らないからこそ、巧くみせよーとしていたんだなぁ、と思いあたった次第です。 これからは素でいくべ(笑) 【得点】 1点 メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo:1点 ■▲▼ の で始まる終末 飲み屋でコップ一杯の日本酒に肯き、隣のヴィレッジヴァンガードの流れ者を酔態させ、噂と愚痴に酔い痴れ、日付変更線を越える 脳味噌はアルコールで蕩け、思考を失った口は幸せの皺とだらしなさを刻み、カウンターの包丁は葱を刻み、葱汁を待つその心持ちは八丁先の味噌 のりにのりを塗り付け、それを両眉に貼り付け村山総理こんにちは。明日は明日の風が吹くというけど、明日は又寒いってさ のに今日はポカポカ陽気。季節は何を告げ何を言いたいの のしのし歩くそのホッカイロを掴んでいる手は全身に新宿鮫を掴み卸す 脳内妄想まっしぐらなノルウェー人は今日も日本に遊びに来た。ノウメンツクーラー、ツタンカーメンにキッス 野に酔い、石に土塊を塗り付けその先に佇む野良犬にぽっぽっぽっ~ 恐い ノルアドレナリンで一杯なお頭は足に背走の命令をダシンし忠実な両脚は今日も昨日へ逃げ込みました。幸福とはお酒ではごまかせない ノートに刻むその愛 もうアイリッシュはごめん 来世はネアンデルタール人と グッドバイ 374 名前:の で始まる終末[] 投稿日:2006/03/11(土) 23 38 05 ID +o5Zxc/8 【コメント】 930 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 23 12 ID 5YyDiLlb 374 :の で始まる終末 これも の で韻を踏んでみた詩です。 飲み屋、脳味噌、のり、のに、のしのし、脳内 野、ノルアドレナリン、ノート 4 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 12 12 ID TFAh5czP 374 の で始まる終末 映画を見ているような気分だった 建物のの壁4面に複数のプラズマテレビがあってさ それぞれさまざまな画像を垂れ流している中に放り込まれたみたいな もしくは書物を切り貼りして脈略なく読んでいるような 構成と流れが(韻の踏み具合がすばらしいな)面白くて何回も読んだ ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ